本話

宇宙創成

●サイモン・シン「宇宙創成」読了。この作者の科学ノンフィクションは「フェルマーの最終定理」と「暗号解読」を既読でして、生真面目で真摯な語り口と構成に好感を持てる作家さんだなあ、てな印象。そこにきてこの本、解説にもあるとおり一見「ちょいと手垢…

銀河ヒッチハイク・ガイド

●ダグラス・アダムス「銀河ヒッチハイク・ガイド」シリーズ三部作全五巻、読了。第1巻の「銀河〜」と3巻の「宇宙クリケット戦争」は既読だったんだけど、古本屋行ったら新訳本5巻まとめて売ってたので購入。しまらくはヒッチハイク漬けの通勤読書でありまし…

風の裏側

●ミロラド・パヴィチ「風の裏側」。 という本がある。かなり変てこな代物でして、この本には表裏がない。どちらも「表紙」のガラでどちらから開いて読み始めてもOKなのはもちろん、奥付もISBNバーコードも何もかも対称に配置してあり、ホンマにどっちが表、…

火星縦断

●ジェフリー・A・ランディス「火星縦断」読了。説明するまでもなくそのまんま、事故により帰還船を失った火星探査のクルーたちが、動くかどうかも知れない昔の帰還船を頼って火星縦断する話、である。 解説の山岸真は筒井康隆の文章を引いて、こういう「ア…

鷲は舞い降りた

●ジャック・ヒギンズ「鷲は舞い降りた」読了。言わずと知れた大ベストセラー、この手のジャンルに疎っちいワタシでもタイトルはよう知ってる本である。売れる本が売れるには売れる理由があるだろうし、きっと面白いに違いない…という期待もて買ったのだが、…

量子真空

●アレステア・レナルズ「量子真空」読了。前作「啓示空間」に引き続いてのド迫力な厚みを持つ本ですよ、ってのはすでに述べました。いやホンマ、その外見印象に違わず内容の詰まり具合おかずの多さ具合は相変わらず。かなり濃厚な読書時間を過ごせましたです…

ようこそ女たちの王国へ

●さあて帰宅じゃボーケー。昨日正月の昼間っからの仕事はさっき終了して帰宅であーる。んでもって明日はまた泊まり仕事であーる。盆も正月もあれへんわーい! っきゃー! てことで電車内読書は進むのであり、そういうことだ。 ●ウェン・スペンサー「ようこそ…

啓示空間

●アレステア・レナルズ「啓示空間」読了。こないだから何となく似た傾向の作品を読んでるような気がするが、別に選ってそうしてるワケでもないんですよね。カエアンもニュートンズも啓示も買って積読化した時期はばらばらであり、たまたま手にとって読み始め…

魔術師エベネザムと不肖の弟子

●クレイグ・ショー・ガードナー「魔術師エベネザムと不肖の弟子」読了。変化球作品となるとつい手の出てしまうワシをどうしたものか。ってことで既成のお約束を逆手に取る系、のファンタジィ小説である。この手のジャンルもそこそこの分量がありますが、今回…

ニュートンズ・ウェイク

●ケン・マクラウド「ニュートンズ・ウェイク」読了。ええとニュートンの覚醒? 何となくハードSFっぽいタイトルだなあ、と思ったら何のことァない、フィネガンズ・ウェイクを本歌取りしたタイトルでありましてワシのバカちんである。てことで本編はというと…

追補編

●「指輪物語10 追補編」読了。指輪物語はアチシの座右の右の右の書辺りなれど、ワタシの持ってる文庫本はいささか古いヤツであり、この追補編が全訳されてないバージョンだったのよね。あのーアレだ、巨大なガンダルフがガンダルフビームを照射してる絵が表…

カエアンの聖衣

●バリントン・J・ベイリー「カエアンの聖衣」読了。そ、ワタシこれ未読でしてん。ベイリーは禅銃や時間衝突やロボットの魂は既読だったが、最右翼のこれが未踏だったのよねえ。古本屋で見つけてうひょうひょ言いましたよ。 んで、だ。…いやあ…これは楽しい…

反逆者の月2

●デイヴィッド・ウェーバー「反逆者の月2」読了。コリン・マッキンタイアさんシリーズの2作目ですな。前作にてひょんなことから宇宙帝国巨大戦艦の艦長となってしまったコリンさんは、本作にて心ならずも宇宙帝国(ホンマは皇国)の皇帝となってしまう。うー…

反逆者の月

●デイヴィッド・ウェーバー「反逆者の月」読了。シリーズ第一巻。これ、買ってきてしばらく経ってやっと気づいたんだけど、「オナー・ハリントン」シリーズを書いた人だったのな。なるへそ…それでこのミリタリ偏重具合は説明がついたわい。てことで「月は巨…

DNAとの対話

●ロバート・ポラック「DNAとの対話」読了。えーまあタイトル通り、分子生物学者の立場から遺伝子研究やその応用についておまとめしたお話ですな。原著のコピーライト見ると1994となってるからもう十年以上前の本で、日進月歩のこの業界としてはもうちょっと…

邪魅の雫

●京極夏彦「邪魅の雫」読了。そろそろ魍魎がアニメ化されるそうですし、って単に古本屋にあったから買っただけですけどね。本編は何か知らんがちっとも繋がらない連鎖的殺人事件が起こる話。登場人物が述べる感想どおり今回の事件には、京極堂作品に良くある…

撃墜王

●てなワケで読み始めた、P・クロステルマン「撃墜王」を読了。自由フランス軍最大のエース、クロ・クロさんはいかにしてこの激烈な戦闘を生き残りしか…の一代記である。そう言うと何やら重っ苦しい本のようだけど、初っ端はあんましそうでもない。ハイソな高…

だれも猫には気づかない

●アン・マキャフリー「だれも猫には気づかない」読了。女性SF作家によるおねこさま主演ファンタジィとなると、ル・グウィンの空飛び猫が思い出されますが、実はウソでしてワタシ空飛び猫は読んだことありません。そのうち読もう。うん。 えー、こちらのねこ…

ニールス・ボーア論文集2

●「ニールス・ボーア論文集2・量子力学の誕生」読了。その名のとおりボーアの論文やら講演やらをまとめたもの。…なんだってこんなもん買って読んでんのかというと、まあ、電車の中で読むぶんには長持ちして経済的そうだなあ、と思ったからでありその思惑通り…

フォーリング・エンジェル

●ナンシー・A・コリンズ「フォーリング・エンジェル」読了。ヴァンプにしてヴァンパイアにしてヴァンパイアハンターであるソーニャ・ブルーの大冒険シリーズ三作目、これにて一応の幕である。続編があるそうですけどね。本作にていよいよラスボス:モーガン卿…

FBI

●ウィリアム・サリバン&ビル・ブラウン「FBI 独裁者フーバー長官」読了。ワタシにとって知ってるつもりで割と疎っちい分野のお話なので、そこそこ楽しくお読みいたしました。FBIにてNo.2まで上り詰めた後に蹴り出されたサリバンさんと、その経験をまとめた…

銀色の恋人

●タニス・リー「銀色の恋人」読了。今じゃもう「エロいお姉さんロボとアレコレウフフ」てなSF小説はスの状態じゃとてもやれませんが、「お姉さん」の部分が「お兄さん」となると話は別だ。ほうれ目新しいどうじゃどうじゃ。…まァ当然ながら、既存のセクサロ…

ゴースト・トラップ

●ナンシー・A・コリンズ「ゴースト・トラップ」読了。こないだ読んだ「ミッドナイト・ブルー」の続編でございますな。前作にて吸血鬼かつ吸血鬼ハンターとして覚醒したソーニャ・ブルー姐さんが、新たな相方と更なるヴァイオレンスを引っさげての再登場であ…

ミッドナイト・ブルー

●ナンシー・A・コリンズ「ミッドナイト・ブルー」読了。ヴァンパイア・ハンター姐さん大活躍のお話である。心ならずも吸血鬼となってしまったソーニャ・ブルー姐さんが、自分をこんな目に遭わせた人外野郎ども(や、そうでない人たち)をズンバラリンと斃し…

だれも知らない小さな国

●数多ある文学ジャンルの中で、最も「生々しい」のは児童文学じゃねえだろか。いや客観的なこっちゃなくて、その人々々の読書史の中における印象についてですがね。児童文学ってことはガキの頃に読むワケで、想像力豊かな…別の言い方すれば現実と虚構の峻別…

罦虻流昆虫記

●通勤電車で本を読まないと死んでしまいがちなワタシであるが、最近はあんまし古本屋に行く暇が無い。なのでたまに行けたら少し多めに古本購入することになる。その買った本の中に岩波のファーブル昆虫記があったのだけんど、これは結構お得感のある本でして…

図書室のドラゴン

●というワケでマイクル・カンデル「図書室のドラゴン」を本棚から引っ張り出してくる。内容は全く覚えていなかったのだが、ちょっと読み出したら思い出した。そーそーこんな話でしたっけ。自由に本の世界に出入りできるマクガルヴィー・ランドにて主人公のシ…

キャプテン・ジャック・ゾディアック

●マイクル・カンデル「キャプテン・ジャック・ゾディアック」読了。古本屋で見かけて、半分ほどは大森望と横山えいじの名前で買っちゃったようなとこがあるのだが…って、ああこの作者は「図書館のドラゴン」の人じゃないか。ならば素敵にひねくれたSFに違い…

ブラッドベリ

●「スは宇宙のス」「10月はたそがれの国」続けて読了。どっちも小学か中学の頃読んだはずなのにもうすっかりすっかり忘れてるので問題なく楽しめました。古本屋で二冊並んでて覚えず買っちゃったけど、まワタシの記憶力の間抜けさによって結果オーライだ。 …

スロー・リバー

●ニコラ・グリフィス「スロー・リバー」読了。何の話かというと近未来下水道誘拐レズお嬢様話。それがイギリス的な階層社会/陰鬱社会トーンで描かれるという、そんなの。要素だけ挙げると割と混沌としてるみたいだけど、各々にヒモ付けて括ったみたいにこれ…