俺は旨いから納豆を喰っている

●納豆キムチチャーハン。ちょっと考えるとアジア近隣三か国のクロスオーバーメニューだなこれ。キムチも納豆もうまさやパンチ力として信頼のおける素材だが、チャーハンの具となるとちとハンデが付くってのは両方とも水分の多い食材であり、パラパラを是とするチャーハンに組み込むのは難しいという点。なら別にパラっとしたの目指さなきゃいいじゃんと思いつつ酔っぱらって炒めたらなんかうまくいった。先に具材のキムチ納豆に熱を加えてあと足ししたことも成功の一因っぽそうだが、酒により判断力が衰えて過分な油を使ったことが大きかったかもしれん。ともあれ旨かったのでよし。熱加えると納豆の体に良い成分が失効しますよというのは聞いたことあるけどまあ、いいんだ。俺別に体にいいからじゃなくておいしいから納豆入れてるんだし。それはそれ。

東島丹三郎/さいひと/シングレ

●東島丹三郎は仮面ライダーになりたい・10話。いろいろ欠点も隙もあるけど直接攻撃力では仲間内で図抜けている東島のパンチ。ここで三葉が「度を越した仮面ライダーへの愛力」と言いましたな…そりゃまあこの作品ならそれが強いわよね。発勁を引き合いに出してんのも作者の経歴からして判りやすい。そしてそんなものを相手にしなきゃならないユリコがどんだけ強いのか、ってのが裏表で見える。つまり流れとしては強大な東島にユリコが心と体を削りながら挑むという構図。このシーケンスだとユリコ側が主役なんである。

30分ひと枠をまるまるド突き合いで消費するという贅沢な話で、それにふさわしい力と精神の応酬。よくある「やったか」→やってないの串団子構造なんだけど、その単純な話作りでここまでエンタテイメントできる制作側の力と技が素晴らしい。正攻法では東島/ライダーにゃ勝てんだろ…って雰囲気を正攻法でねじ伏せるタックルの描写に腕組んで感心しました。一応東島のお面が外れたからかも? っていうマギレの余地残してんのもクレバーよね。

ユリコのアイデンティティの基盤であるタックル退場回への思いを山に向かって叫ぶシーンは、茅野愛衣の試され具合がよく出てました。流石超一流キワモノ声優、もとい正統派からキワモノまで行ける声優。絶叫の彼方にストロンガーの姿が浮かぶとこ、ユカリスでさえライダーが見えたというアバンのシコミがあってのいい平仄だなあ。

●最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか・10話。このパリスタン王国は四方を強大な四国家に囲まれ、今までは各国のパワーバランスによってかろうじて均衡を保っていた…ってのはいやな立地すぎるな。二国間の要衝でエライ目に遭う小国家とかはままあるけれど、四方とりかこまれとはね。ここでパルミア教は措いといて、四国家のうち二つが攻め立ててきて、一つはこちらと同盟を持ちかけてくる。この恩を売りたいヴァンキッシュはまあ、こないだ顔見世したこともあってなんとかやってけそうな雰囲気もするけれど…残った一国は何でしょうね。今期のうちになんかあるかどうか。

竜騎士団の頭領アルフレイム殿下との共闘。細谷声で戦闘バカという判りやすいキャラで、多分この人は最後までこんな感じだろうな。とりあえず敵の魔物軍団との戦いで、中ボスとしてオークロードが出てきて古のハート様的な役割で過不足なく退場する。オークロードが杉田智和、下世話で下種なデブキャラ演技が楽しそう。もったいないキャスティングなようなベストなような…まあベストかなあ。

ナナカさんが化けたジュリアス殿下がなでてもらいたがったりケモミミ生やしたりするのは一種の外伝的サービスと言えましょうか。本人は間違ってもそんな感じにはならんだろうしねえ。

●シンデレラグレイ・8話。泣いても笑ってものタマモ最終レース、有馬記念。各選手登場及び周囲の反応を時間と演出技量をたっぷり使って語り、盛り上げにかかってんのは割とワクワクする。一応メインキャラはオグリ・タマモ・ディクタ・クリークの4人であり事前の背景描写もそんな感じだが、因縁のあるロードロイヤルは外せんよね。どうしても先行逃げ切り馬のキャラは直情的バカになりがちだけど、対策してたり考えてたり精一杯キャラ立たせてんのが感じられて泣ける。…逃げ切り一本じゃ主役としてドラマ作りにくいってのは言わないお約束で。

レース展開を検索するとかなり細かいとこまで実レースのネタ拾ってて、それがガッチリドラマになるのが彼らのヒーロー性なんだろうな。ティクタがラチに頭ぶつけて流血したまま走ってるとか、実においしい要素だよねえ。タマモの食が進まず万全じゃなかったってのはなんかで読んで知ってたけど、タマモとオグリの両調教師がレース前のしばらくで仲良く遊んでたのは知らんかった。劇中でタマモオグリに結構会話があったりするのもその辺の反映だろうか。ともあれ、レースの決着はまだ先であり次回待ちで。

しゃばけ/SANDA

しゃばけ・10話。何の関係もない栄吉が巻き込まれたとなると本当にただ事ではない。若旦那は仁吉と佐助に真相を吐けと詰め寄るが、家来の妖二人はそういうワケにもいかない…ってとこで見越入道登場。七尺を越えそうなデカい坊主で、それが感覚として判るように手先でつまんで湯呑の茶を飲むという絵がいい。そして入道の名の通り、人(妖も)を諭し導く言葉を持っている。

つまりは若旦那の存在がイレギュラーであり、それをイレギュラーな付喪神が狙っていると。人の道に在る術ではなかったとはいえ一度は救われた自身の命だが、この状況を放置すれば「自分が生まれなかった方が良かった」と呪ってしまうかもしれない、と若旦那は言う。誰を責めるでもなく自身の在りようから結論を出すとこがこの人の美点ではあろうねえ。

反魂香が出てきましたね。俺は落語でしか知りませんけど。人を生き返らせるという、魔術や呪術の最終目的みたいな代物ならばそりゃ妖も渇望するわなあ。見越入道は「もうこの世にはない」と言うが、ひょっとして大妖である祖母・お銀の居るこの世ならざる地には在るのかねえ。それで万事解決ともいかんだろうけれども。さて。

●SANDA・10話。柳生田殺し屋先生、命狙ってる三田相手に「お前俺みたいなヘタレ大人なことしやがってもっとガツガツ女にイケやあ」とヤキモキする。…心の声がちゃんと開示されててそれが愛すべき小市民なのに、でも主人公を殺すべきヤツって齟齬。この齟齬は作品全体にあるものだねえ。

アガるシチュで初チューしちゃう三田とニコ。ニコさんが主導しつつそれでもやっぱり恋に若いお二人同士という状況で銃声が響き、そっちに駆け付けようとする三田のニコへの気遣いが、不器用極まりないものであるからこそニコさんはそれが本心であると判る流れがなんかいい。対置されるように、銃声で気もそぞろな冬村に行ってこい言える小野さんは子供と大人の境目の痛みを感じている。子供なら気付かない、大人なら我慢しなきゃならない苦しみをいかにすべきか。ここにも齟齬があるワケね、

生天目さんご一統VS黒サンタの三田(と柳生田)の子供大人対決、サンタは子供を寝かしつけるってんでシメ上げて失神させるのはひどくていいけど「子供は大人になるし大人は子供だった」からっつって全ての相手しちゃう黒サンタって大変過ぎるなあ。結局生天目さんの殺意/銃弾を受けるまましかできないサンタの打開策は何でしょうね。ラストショットで子供の残酷さをねめつけている小野さん、ってのは安易だろうか。次回待ちで。

すぺいんステーキ

●近所の行ったことない店に行ってみる流れの一環として。スペイン料理屋でステーキ喰ったのがこないだ。

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ステーキ焼けるまでにつなぎのキッシュ頼んで、

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あとメガハイとグラスワイン頼んで喰って4000円ちょいは安い。ちょっとびっくりした。ステーキ400gが2300円だったかしら? 安いなあ…そして旨い。

●実はこの店、間違って入ったのであった。検索してこの辺にどでかいトンテキ出してくれるイタリアンがあると知って「ここかな」と入ったら違う店で、そのまま出るのも失礼だし何か…とステーキ喰ったら旨かったのです。満足してたらマスターから「そんなに肉好きなら身内がやってる店がすぐそこにあるからそっちも行ってみて」と割引券みたいの貰ったら、それが探してた店だったという次第。なんかこう、食べ物系エッセイ漫画とかの冒頭エピソードみたいだな、と思いました。

お目当ての店はまた、そのうち時間ができれば行きたいと思います。ぜひ。

●ぜんぜん関係ない追記。現時コタツ出しました。これであとで検索して「去年はいつコタツ出したっけ」の日にちが判るという寸法よ。…ついこないだまで半袖だった気がするんだけどなあ。俺の好きな秋という時分はどこに行ったんだろう…。

しゃばけ/SANDA/東島丹三郎/さいひと/シングレ

しゃばけ・9話。薬種問屋殺しを煽情的に扱った瓦版、絵柄のそれっぽさが面白くて多分これデザインした方も楽しかっただろうなと思った。そして今回のシリアルキラー事件に鑑み、若旦那が妙だと思うことを箇条書きにして並べ立てる…7項目もあるんだ。そりゃ作者は話を構築して開示する張本人だから何とでもできるっちゃそうだけど、ここまで分析的に事象を考えられるってキャラ設定が結構なすごさではある。

箇条書きの一つ、下手人が求めている「薬」。そこで関わってくる要因が盗まれた墨壺、この歳経た古道具が付喪神になりかかってなりきれないってんで「薬」を求めているのではないか。これは仁吉や佐助たちが周知のことのようで、かつ若旦那にはあまり伝えたくない代物らしい。しかしそうして隠していることがいいことなのかどうか…。

あちこちに仕掛けてあるギミックというかトラップというか、それらがじわじわと統合されつつある感じは長尺のシリーズならではの感覚だな。これでも小説にすれば1冊分になるかならんかってとこだろうか。映像と文章のメディアの差はこういう辺りにもあるんだろうね。

●SANDA・9話。理事長室にきっちり入り浸ってるというか入り浸らせられてる三田さんがかわいい。それもこれも修行の一環ではあるのだが、もとからフィジカルに長けたサンタに必要なのはメンタル面ってことで、女子供ババアでさえも殴れるようになれそれが大人の第一歩…ってそれでエエんかいな。そのくらいの業や責任を背負え、ってことかもしれんが。結局ブラックサンタになってるし、理事長も一筋縄ではいかん存在ではある。

生天目さんの母親(と学園長も)が美容整形を繰り返して若い姿を保ち続ける、ってのは未来世紀ブラジルを思い出す。老化が戻らない手を切断してこれで若いままと微笑む母を殺したという、いかにもな寓話っぽさもそんな匂いがする。そんな生田目さんの子供としての望み、大人を殺し過去を断ち切りたいという望みに真っ向から臨むやりかたが甘矢さん使っての銃撃修行ってのもぶっ飛んでんな。

男どもがそんな感じなのの一方で小野/冬村ペアはどうにもジットリ気味。大人になりかけの小野さんが不安定極まる状況で、一気に「どうにか」なっちゃいそうな気配がする。…三田さんはサンタとして、子供の冬村が望みである「小野を取り戻して」を受理できるのか。…していいもんなのか? さてねえ。

●東島丹三郎は仮面ライダーになりたい・9話。まずは東島VSユカリス。案の定場外から「おい早く戦え!」のヤジが飛ぶくらいどうでもいい前振りに手間かけやがったのち、気持ち悪いショッカーへの思いを拳に込めてライダーパンチの東島さん。変顔キャラでショッカーとは言え一応はカワイイカテゴリのユカリスに、忖度ナシの真正面顔面鉄拳を浴びせるのがいい。きったない顔でぶっ飛ぶし…いいな! ファイルーズあいいいな!

順当に東島勝利の後は一葉VS三葉、合気道の装束に気合入れと三葉さんを盛り立てて貫目負けしないように話を作ってんなって感じがする。ヒーローウォークは知りませんでしたが、バキ外伝の「格下は格上の周りを回る」っての思い出した。この場合は逆なんかな。とにかくこの兄弟二人のバトルは本編の見せ場だけあって、作画も気合の入り具合も十全で見てて楽しい。

「お前にはライダーが足りない!」「ライダーが足りないって何?」「ライダーが足りてないってことだ!」というトートロジーの極みの対応として、ユリコさんが単純に舌打ちしてんのはすごく正しいと思う。そりゃ…舌打ちもするよ! ライダーバカ側のことも判るけどね! その上で、ここは三葉が勝利をもぎ取る。兄を超える弟の物語として一つの完成形と言えるだろう。…んでこのトーナメントに何の意味があるんだっけ? まいいや。面白いし。

●最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか・9話。聖女ディアナ様がいかにして今ここに在るか。ただの村娘が宗教的に至高の御業を有するとなったことで祭り上げられ、その内面にそぐわない高みにまで掲げられている…という、どっかで見たような状況は物悲しい。彼女の場合はスカーレットという心理的な支えがあったからまだ何とかなっていたが、不安定であることには変わりないってことでそこを突いて利用もされる、ってことですな。

テレネッツァ嬢の搦め手は着々と地盤を固めつつある。そうねえ、ス嬢のメインアタックが直截的な暴力なので、それと対立するのはまずは姦計であるべきだ、っていうことではあるね。お互い真正面からの暴力対決を可能にする敵はもうちょっと先にとっとくべきってのは判りますし。その為にもス嬢には、敵側の状況が整う以前に出張ってこられては困る。…ワンパンマンも似たような物語構造ではあるな。

ついでに最初からスパイであるということが明白な糸目兄ちゃんの本心を引っ張り出し、その上で「それで済むワケねえよな」って念押ししといてシメ。単に「なあんだそっか」じゃなくて、ちゃんと彼の引き起こしたマイナス面に触れてるのがスカッと要素としていいと思った。そしてそうねえ、このあと一発二発ス嬢ののフルパワーでぶん殴っといてほしいとこではあるけれどな。

●シンデレラグレイ・7話。有馬記念への道。大一番の上にこれが引退試合と言うタマモさんであるが、しかしオグリはまだゾーンを見つけていない。「有馬記念を勝って終われたら有終の美とする」と言うタマモクロスの言葉が、オグリにとってある種の「呪」になっちゃうのが因果ではある。

ここにしゃしゃり出てくるのがディクタさん。素行の悪そうな不良娘そうな言動と行動しといて、その実は「ツンデレというヤツ」ですか。わざわざトレーニングに付き合って相手のゾーンの引き出しの手伝いまでするワケだし、そりゃツンデレでしょうよ。タマちゃんのトレーナーといいディクタさんといい、なんかかんか気ィ遣われてんのがオグリのキャラというかスター性でもあるんだろうな。

オグリの戦績見ると、圧倒的で無敵って感じでもなくライバルに惜敗もよくしてて、なんかすごくドラマチックではあるんだよな。それだけにレース人生後半の一時期が辛そうな感じだけど…まあそれはだいぶ先ですか。とりあえずは次の有馬がクライマックスってことで。

辛辛魚っていうブランドがあるのか

●辛いものは好きだけど辛さには弱い、そういう鬱陶しい嗜好は自認しているのでこういう商品があると買ってしまう。寿がきやブランドでエースコックの商品。

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食ってみたら結構な辛さで「これホンマにひかえめなんか…?」と思ったがまあ、食べることができたってことはそうなんだろう。ただラーメンスープの唐辛子辛さは完飲するのムリだったので冷凍してとっとくことにする。鍋にでも使うかなあ。あ、ラーメンの味は辛くておいしかったです。魚粉のうまみがかなり効いてる感じ。

東島丹三郎/さいひと/シングレ

●東島丹三郎は仮面ライダーになりたい・8話。一葉さんは「こん中で誰が一番強いかトーナメント」すると言う。人の限界程度では勝てない蜘蛛男、怪人の存在を知ってまずやるのがそれかあ…。まあ一葉さんが「みんなで力を合わせて戦おう!」なんて言うようなイメージはないけどさ。

各自特訓してぐだぐだのトーナメント表を作成していざバトル。どうでしょうねえ、こっから通り一遍のバトルアニメになるとも思いにくいが…どういう物語的ギミックを仕掛けてくるか。順当なら東島と一葉が勝ち進んで決勝で当たるってとこだろうが、両者とも一回戦で負けるか?

その裏ではショッカー粛清の嵐。ショッカーの洗脳が解ける条件、そりゃこの世界なら愛だろうな…そしてその愛という概念は広く、また強いんだろう。ただしそれでも怪人には勝てないんだということを、蝙蝠男が示す。この辺、やっぱ見せ方が上手い。戦闘員の洗脳が解けるほどの思い入れでも勝てない粛清者、を越える戦闘能力を持つ裏切り戦闘員、を小虫の如く踏みつぶす蝙蝠男。うん、まだまだ怪人たちは主人公サイドと同じレイヤには居ないねえ。いつかそこまで登れるか、どうか。

●最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか・8話。スパイを仕込んだというパルミア教教皇サルゴンの言葉。それっぽい人は一人思いつくけどフェイクかな、と思ったらそのまんま糸目エルフの人だった。しかし「鼠は複数居る」というギミックもあるし、つまり本丸のスパイを隠蔽するためのレッドへリングの類かもしれん。…教皇の名がサルゴンってのは面白くて、所謂ナーロッパ的なエセ欧風名じゃなくて、メソポタミアアッカド王としての大名跡なんだよね。敵であることの部外性というか、違和感を出すのにいい感じなのかもしれない。

テレネッツァ嬢が満を持してパルミア教の聖女として登場。傲慢も卑怯っぽさも一通り出してから高笑いしつつ退場、というお手本のようなレギュラー敵キャラぶりでよろしい。現実世界からの転移者ということは示唆されていたが、経緯を見るといと高き神々の内輪もめ被害者って面もあってちょっとかわいそう。こういう同情的なバックボーン立てつけといて、なのにずっと敵だとおいしいなと思った。

悪徳教皇青山穣日和見貴族が上田燿司、ザコ中ボス女幹部の日笠陽子、イケメン時の神に福山潤。好き勝手キャスティングしておられる。こういうプログラムピクチャー的なサポートキャラの層の厚さってのはそのまま業界の豊饒さだと思うので、今後もかくあっていただきたい。

●シンデレラグレイ・6話。幕間、次回有馬記念までのつなぎというとちょっと失礼かな。ジャパンカップでの敗北を引きずっているオグリだが、引きずり方が「ぼーっとしてる」ってのはまあ、この時点ではその程度なんだな! という少々意地の悪い感想が出る。常に順風満帆ではないのは確かであり、またその本当の逆境がキャリア後半に来るのも確かであり、だからこそドラマチックではあるんだけどね。今回はまだ、その辺の話ではないけれど。

超一流のウマ娘が持つ「ZONE」という領域、言ってしまえば主人公のパワーアップイベントへの布石の話。その開眼へのプロセス通り一遍に判りやすいものではないってことで、とりあえず笠松時代の三バカプラスワンと会わせて「走ることの楽しさ」って糸口から攻略していくって流れ。いーなーって見ているベルノに「まだそっちに居てもいいんだ」と背中を押す六平トレーナーはいいんだけど、「まだ」という前提は付くんだね。そのうち「もう」そっちには行けなくなる、という可能性もある。それは飛躍であり開眼であり、過去の喜捨でもあるのだろうか。ま、その辺の苦悩はオグリさんが存分にやってくれるとは思いますが。

それにしても北原の存在が軽いんだか重いんだか。当然彼にもちゃんとドラマやエピソードは盛ってくるんではあろうけど、何でしょうね…あまりに近しすぎるんだろうかなあ。…あと、この練習会の流れで目隠しって要ったかしら? 要るんだろうな。多分。