スパイファミリー

SPY×FAMILY・7話。学校生活本格開始、初日の失点を取り返さんとダミアンへの謝罪作戦を敢行するもことごとに失敗する。これがロイドとアーニャの視点からの話。実際の所はベッキーと仲良くなり、また当のダミアンも、何というかその、ある意味特殊な好感情を向けられる萌芽がみられるという。視聴者/読者視点からだとこの実質上のエエ方向性が判るようにできてんのが上手いな。そしてダミアンさんは…何でしょうね。年下の女の子からぶん殴られることでそういう性癖が目覚めたと言えましょうか。…まあ品のない冗談はともかく、ダミアンさんは今まで正面から対峙されたことが無かったというのはかわいそうではある。そういや入学写真でも一人きりだっけね。

後半は教育って難しい、という話。スパイとしても一般教養人としてもデキるロイドよりも、ちょいと脳みそあったかい(上に類推項目が大体殺人である)ヨルの方が教えることには上手であること。口幅ったいがそういう相補性、それが家族であるってことよね。たまらず逃げ出したアーニャが、部屋で何とか勉強しようとして寝ちゃってる描写もよろしい。うん、全体にコメディの品がいいんだよね。そういうとこがウケる理由の一つなのだろうな。

パリピ孔明

パリピ孔明・7話。かくあるは10万いいね獲得に向けての「天下泰平の計」Vol.1となむ申す。喫緊の目標をここに置き、前提に「アザレア」を第一仮想敵として掲げ、その為にレコーディングに向けて三つの袋をえーこさんに渡す孔明であった、という話。一つ目の袋にて顔をつないだ大物DJのミキシングは一旦ハードルを設けられたが、二つ目の袋で交流した路上ライブのナナミさんがそのスプリングボードとなるか。つーかこの袋の策略、ジャイアントロボで見た!(順序が逆です) 策略を主眼とする作品らしく、筋道だった構成を平明に語るやりくちがよろしい。カベさんの方も進行中だし、鼻先に人参ぶら下げる話づくりが上手いわね。

シン・ウルトラマン

●シン・ウルトラマン鑑了。帰ってきてから感想を検索すると「私は面白かったけど…」みたいなのがいっぱい出てきて面白い。いやほんまその通りで、見たあとでなんか言いたくなってしまうような映画だと思うン。瑕疵というか舌っ足らずというか、そういうバランスの悪さが場所ごと・レイヤごとにいろいろある。

…冒頭のウルトラQ要素はそれだけで済ませてエエんかとか、怪獣(めんどくさいのでこう呼称する)の差し迫った災害対策に対応する科特隊(めんどくさいのでこう呼称する)と自衛隊の描写はけっこうリアルなのに隊員がフラっと居なくなっても「あれ居ねェやしょうがないな」で済ませるザルッザルの組織描写とか、妙にオヤジオタク臭い女性への演出とか、連続ドラマシリーズのダイジェストみたいな構成なので串団子式に話が連なってるおかげでいちいちリセットされる盛り上がりとか、掘り下げもキャラ立ても薄いのであんまり魅力的に見えない科特隊メンツとか。この作品の評価が低い、つまらないと感じた人はそれぞれみな引っ掛かりどころが違うんじゃないだろうかと思うくらい。

じゃその上で感想はどうだったかっていうと、うん、すげえ面白かった。月並みな言い回しだけど、減点法なら凡庸、加点法なら花丸、って感じでしょうか。エエトコ言うならまず、このフォーマットで意外にも怪獣プロレス・光線バトル・空中戦闘がかなりガッツリ盛り込まれてたこと。見せ方が上手いし純粋にカッチョイイんだよね。あと外星人たち! ザラブの津田健次郎、甲高目の声の演技プランででねちねちねちねち喋りやがって、んでメフィラスの山本耕史はブン殴りたい慇懃無礼さとか居酒屋でのクソ俗っぽいふるまいとか、もう最高。あいつらの見せ方・演出だけで大量のおつりが来る。あとベタで定番のクライマックスとオチなんだけど、何だかんだでうるっと来ちゃったのでそこはもうしょうがない。スパっとシメる終わり方もよろしい。

贅沢なこと言うならば、これでホントにテレビシリーズに再構成して見てみたかったなあ。各エピソードをもうちょっと膨らませて息抜きのフィラーエピソードや更なる怪獣・外星人も盛り込んでさ。いや今の日本のエンタメフォーマットじゃそんな大金かけてテレビリリーズなんて無理ってのは承知してますけどもね。

てことで、好き嫌いで言うなら今んとこ、かなり好き。でもゼヒ続編を所望したい。そうすれば上記の異形部分も解消された作品になるんじゃないかという気がする。青くて空飛んでて刻々形を変えるプリズ魔とか出しなさい。…一旦停止やスローで見たいとこが多かったんで、ソフトリリースを待ちましょうか。

●追記。そういや科特隊のマグカップまどマギキュウべえが描いてあったけど、あれはメフィラスとかの胡散臭さのにおわせネタかな。なんかあれだけちょっと唐突だった気がする。気がするだけ。

唐揚げの謎

●商店街で唐揚げを売っているので買う。唐揚げっつっても結構デカくて、ちょっと小さ目のフライドチキンというかコンビニのチキンよりちょい小さいくらいというか。そんなカサはあるのに中はジューシー、衣はうっかりすると口中を切りそうなくらいサクサク。どうやってんだろこれ…ブライン液に漬けた後にある程度熱を通した鶏肉に、厚めの衣つけて高温でザっと揚げるとかそんなんか? 違うんだろうな。しかしこれで80円は安い。ゼヒ贔屓にしたい…と思うんだがこの店、見かける度にちょいちょい品ぞろえやレイアウトが違っててゆるめのイベントスペースみたいな感じなんだよね。来ればいつでもある、ってンじゃないのが困る。…どこの店で作ってんだろ。次見かけたら店員さんに聞いてみよかしら。

スパイファミリー

SPY×FAMILY・6話。晴れてイーデン校に入学するも(当然ながら)諸々上手くいかない御一統である。ターゲットのご子息であられるダミアンさん、アーニャと彼は彼と仲良くなるどころかワーストコンタクト。第一印象最悪からのちのち上手くいくってのはドラマ構成としてアリネタだが、「イジメ受けたけど右ストレート一閃で返り討ち」ってのはなかなか無いレベルで印象最悪ですな。一方でベッキーさんというお友達もできたようで。まあ、ロイドさんの思惑はともかく、学校生活は盛り上がるのではなかりましょうか、ってとこで。

上記の撃退パンチ、事前にヨルさんからレクチャー受けてただけあって就学前幼女とは思えないコシの入りっぷりで面白かった。脇がしまっててコンパクト。あとパンチの理由がベッキーさんの足をダミアンさんが踏んでたから、というのもよろしき。アーニャの年相応な幼さと善良さ、この辺が見てて気持ちいいとこではあるですね。

パリピ孔明

パリピ孔明・6話。KABEさんを仲間とする為に「ラップバトルを仕掛ける」という体で彼の本当に望むことを供し、かくして彼の心を掴むに至る。表向きは熱い感情の高まりによる結果と見せて、実はやっぱり孔明の周到な準備と策略によるもの…という、感情と技量の表裏構造はラップのそれとパラレルなのかな。まあ俺はその辺ちっとも判んないんだけども。

そういう部外者としての感想と前置きした上で、その辺の作為と即興の匙加減って難しい、特に今回の話は構造的にその困難さを内包してんなと思った。つまりまあ、「俄」ですわな。湧き出てくる感情/それをある一定の「型」に落とし込む技量、そのバランスのどっちが過剰でも破綻するような事象。その上でこの作品自体はシナリオのある小説、それを映像と音声を演出に乗せて作り上げたアニメ、という形式にまとまったものであるゆえに、「技量」側に大きく傾いている。そこに私が少々モヤっとしたものを感じる原因があるんだろうな。上で書いた通りそれは今回の話の瑕疵というより、このコンテンツの構造そのものに組み込まれた困難さだと感じる。技量側の過剰さを解消すべく情感を盛り立てるような仕掛けを凝らしているのは判るんだけれどもね。

それはそれとして、置鮎さんは頑張ってんなーとフツーに感心した。大変だよこれを演ずるのは…。