水星の魔女

●水星の魔女・0話。本放送の前のプロローグ扱いらしいが、普通に第1話でも問題ない前日譚って感じ。軍産複合体っぽいとこが主人公属する技術集団の接収を目論んでたら軍人上がりの悪役っぽい人の独断専行で接収どころか殲滅になっちゃう、という舞台設定。主人公は4歳という幼さで敵撃墜数3、これはいろいろ最年少記録ではなかろうか。本編はこの10年後、成長した主人公が上記悪役さんの支配下にて新入生として落っこちてくる…って感じかな。

初っ端ってのもあって作画・演出共に手間金かかってるな。今時この情報量のロボを手描きで動かすってのは大概ではある。んで脚本は大河内一楼、仕込んで展開させる綿密さの技量が面白さに直結するなら期待大ですけども、さて。ともあれ継続してみよう。

上方落語を見るが見ない

●今検索して気づいたことなんですけどね。桂米朝不定期ていうかたまに動画で検索して見て、あー本人が去ってもこういうとこで残ってんねんなーと思ってて、そういうのを経て今改めて検索したらYotubeにもニコニコにもかつて見てた動画が無い。うわあと思って枝雀とか吉朝とかで検索してもほぼ残ってない。無論動画サイトなんてのは商業的な要請からそのデータ管理をしてるワケで、需要がなくなるか/あるいは積極的な削除依頼があるか、とそういう要素でデータは更新されるワケだけども…あああ、そうかあ。永久とは言わんけどもこの私が検索しようかなーと思うような期間中であればさっと出してくれるだろうという、そんな根拠のない考えが間違いってことである。なんつーか、寂しさってのを越した喪失感があることだなあ。重ねて言うがこれが不当な扱いってこっちゃなくて、時が移ろってくのを見てしまった寂しさ、そういう感傷ってことで。…そっか、米朝でさえも気軽に動画を見るのが難しい時代なのか。…そうかあ。

よふかしのうた

●よふかしのうた・12話。探偵アンコさんとの邂逅はヤモリさんの認識と状況に結構なクラックを生じさせている。何故吸血鬼になりたいのか、なってどうするのか、なったらどうなるのか。改めて物事を整理し、考えるヤモリさんである。ここで「自分は夜に心惹かれているから」と言うヤモリさんも、「それは非日常への希求であり容易に揮発してしまうものだ」と答えるナズナさんも、言語化がキッチリできているのがすげえなと思った。シチュエーションを積み重ねて雰囲気で見せる作品の流れにあって、こうしてちゃんと話にロジックのカタチを与えてくれるのは親切だなと。

その上でアンコさんを再訪するけど逃げてくるヤモリさん。そうかあ…警察かあ。現代のファンタジィみたいなお話で、こうしてざらっとしたリアルな日常が出てくると逆に違和感となって屹立しやがんな。結局ヤモリさんは知りたいことを何もアップデートできなかったが、アンコさんの深くて昏い吸血鬼への憎悪は知ることができたワケで。彼女がこのように在る理由は何なんでしょうね。

アンコさん近辺の演出は相変わらずいろいろと興味深い。上記の違和感の出し方というか、それまでネオン光で豊かな色彩であった「夜」の情景が、黒くて無機質なトーンになるとことかね。あとはやっぱり沢城みゆきの演技だよなあ。本人の資質と音響監督の指針がいいんでしょうね。すごみがある。

スマホってとっても高級品

スマホを新調して半年以上経った。エントリクラスでそこそこ性能のものながら私が使う分にはそれほど文句も出ず、懸念されていた不具合の発生も今のところなく使用できている。その上で言うんだけどスマホってどうも部分的に性能過剰さがあるのですよね私にとって。これはパソコンなどと違って製品設計がとても高度で、技術の粋を凝らしてちっこい筐体に詰め込んでるからバリエーション的な余裕を出しにくく、仕方ないのだろうけれども。

そうねえ…もしカスタマイズできるなら、画面解像度はフルHDも要らないのでHD程度、画面サイズは6インチ以下、外部カメラも撮影にこだわらないしモノカメラで。CPUとメモリは快適な動作の為に余裕もって盛り込みたいけど、ストレージは64程度でもいい(足りない分SDカードなどで補完できるならば)。世の製品、特に外部カメラと画面解像度は「なんでみんなそんなに高性能だけなの」ってくらいにマルチカメラと高解像度だけになってて、ここだけでもショボ製品があるといいのになあ、と思う。

ちょっと前にインドかどっかの新興メーカがその辺単純化した安いスマホを打ち出したが、あんまり売れなくてひっこめちゃったと聞く。残念だなあ。OSやリージョンなどの関係で私が日本で買っても使いこなせなかっただろうとは思うが、あれ理想に近かったんだよな(メモリは少なかったのでそこはアレ)。…そういうの、ないっすかね。中古だとカメラとかはとかく、機器性能自体が低いしなあ。ううん。

ユーレイデコ

●ユーレイデコ・最終話。たどり着いた最終ステージにはインジャンクション・ジョーが待ち受け、彼女はハックとベリーに挑戦する。彼女の権能・機能は人の苦悩や苦痛の外部化である。それが人の/世界の真実であると言う彼女に「そんなん知るか、どうでもいい」と己のアイデンティティ一つで挑むハックに、ジョーはほなやってみせんかい、と言うて…まあその、体よく自分のめんどくさい立ち位置を禅譲するに至る。世界・Cセンターの全体主義が多少なりとも緩和されているのは、新任ジョーたるハックのおかげだろうか。すべてを見る巨人/クジャクとしての役目を、これからどのように担っていくのだろうか。という話。

冒頭にカマしてくる仮想現実トラップがなかなかキャッチ―で、今まで湯浅風のフラットデザインだった世界があからさまな3Dになるのもそうだけど、まああのハックのアバターだよなあ。お前おんなのこだったのか! かわいったらしい声だしやがって! …いや男のコのままでああなってんのかもしれんけど。まあどっちでもいいか。

●総評。意欲的なテーマで練られた構成の作品ではあるが、あと一味二味が届いてくれない隔靴掻痒感がある。それは多分、こっちの期待とちょっとズレたところに作品の焦点が合っているからであり、つまり俺個人のせいである可能性が高い。言ってしまえばこの作品のAR的設定・ジュヴナイルな方向性・湯浅的デザインが、俺にとってどうも喰い合わせがよくない。この脚本ならもっとカッチリした画面設定の方が好みだし、またこのデザインならもっとスコーンとはじけて欲しい感じがする。どの方向にもあと一歩踏み込んでくれなかった、そういう感想が先に立つ。

あとはまあ、1クールはやっぱ短いよね。このシチュなら幽霊探偵団のアレコレをあともう数話、いろんな視点から見てみたかった。この辺は作品のバジェットもあって言うても詮無いことではあるだろうけど。てことで作品のデキは買うけどもいろいろ惜しかったなあ、ってとこかしらん。ある程度は私のせいなんだけどね。うんまあ。

よふかしのうた

●よふかしのうた・11話。探偵のアンコさん登場。気怠い雰囲気のスレたお姉さんであり、その本質はなかなかシリアス。彼女が追っている吸血鬼の先生は、これまでヤモリさんが見てきたどの吸血鬼とも違う…自身の嫌悪と後悔と苦痛に満たされた、どうしようもなく不幸な存在である。ヤモリさんは吸血鬼について、まだ何も知らない。

アンコさん登場の初っ端からラストカットの標識の群れの絵まで非常に統制の利いた画面作りで、不安定でシンプルな構図と不穏なカラーシェーマが今までの話とは一線を画すテイスツではあります。沢城みゆきナチュラルなすれっからし存在感もいいし、今回ゲストとして死んでゆく吸血鬼の山路和弘も「あーそりゃこのクラスのキャスティングじゃないと場を持たせられんわなあ」という渾身の演技で見せる。いやあ、見ごたえあったですわね。

豚肉塩ゆで

●こないだ作ったスペアリブのとうもろこし塩煮。キツめに塩振っておいといたスペアリブを酒と水で煮て、あとからとうもろこし加えて仕上げるヤツ。今回は豚肩ロースブロックとブロッコリ・キャベツ・シメジでやってみる。結果としてかなり旨い。シメジ好きなので味的にもよろしい。少し脂身が強いが、5㎜程度の薄切りにすると一口がいい感じに収まる感じがする。スペアリブの骨部分からのダシが無いのでその辺物足りないかな、と予測したけど、うんまあそれほどでもないな。塩ゆでお肉のうま味として充分だと思う。あとこれ、思いついてカラシ付けたらイケるな。ウチにあった和風練りからしチューブで喰ったけど、粒マスタードとかでもいいかもしれない。うんアリだなこれ。アリ。