本話

キャプテン・ジャック・ゾディアック

●マイクル・カンデル「キャプテン・ジャック・ゾディアック」読了。古本屋で見かけて、半分ほどは大森望と横山えいじの名前で買っちゃったようなとこがあるのだが…って、ああこの作者は「図書館のドラゴン」の人じゃないか。ならば素敵にひねくれたSFに違い…

ブラッドベリ

●「スは宇宙のス」「10月はたそがれの国」続けて読了。どっちも小学か中学の頃読んだはずなのにもうすっかりすっかり忘れてるので問題なく楽しめました。古本屋で二冊並んでて覚えず買っちゃったけど、まワタシの記憶力の間抜けさによって結果オーライだ。 …

スロー・リバー

●ニコラ・グリフィス「スロー・リバー」読了。何の話かというと近未来下水道誘拐レズお嬢様話。それがイギリス的な階層社会/陰鬱社会トーンで描かれるという、そんなの。要素だけ挙げると割と混沌としてるみたいだけど、各々にヒモ付けて括ったみたいにこれ…

親愛なるクローン

●ロイス・マクマスター・ビジョルド「親愛なるクローン」読了。ヴォルコシガンシリーズは飛び飛びちまちまと読んできたので、この話以前の設定を思い出すのに一苦労かな…と思いきや割とどうでも良かった。つまりこれ単体で何とかなるように書かれてるってこ…

マイ・ブラザーズ・キーパー

●チャールズ・シェフィールド「マイ・ブラザーズ・キーパー」読了。シェフィールドはマッカンドルー航宙記しか読んだことなかったので、この現代風な作品は割と新鮮。でもまあ、根っこにデカいSF的ワンアイデアがあって(マッカンドルーなら加速度相殺方法、…

奇術師

●クリストファー・プリースト「奇術師」読了。何の話かというと奇術師の話である。ったりめェですね。確かこないだ映画化されて、邦題が「イリュージョンVS」とかいうのに決まりかけてファンが絶望したとかしなかったとか。結局原題の「プレステージ」になっ…

ティンカー

●ウェン・スペンサー「ティンカー」読了。本らしい本を読み終わったのは久々かも知れない…って、最近たまに本読むたんびにそんなこと言ってますが。読書復帰リハビリってとこですな。まあその。 ティンカーってのはヒロインの渾名であり、当然ながら油まみれ…

ブルーブルーブルーバックス

●しばらくリュックの中に放り込みっぱなしだった、都筑卓司「10歳からの相対性理論」をやっとこさ読了。電車の中での暇潰しにと思って入れてたんだけど、最近電車乗らなかったのですっかり忘れていた…みたいな日記は前にも書いたな。電車から離れてホンマ、…

タフの方舟2

●久しぶりに本を読み終わってから割としばらくぶりに本を読み終わる。ジョージ・R・R・マーティン「タフの方舟 2・天の果実」。去年の夏に一巻を読み終わってからほぼ一年ぶりに読了でありました。と言っても大方の部分は読んでたのであり、最後の一編だけ読…

分解された男

●アルフレッド・ベスター「分解された男」読了。…本読み終えたのは久しぶりと違うかなあ。大昔読んだことあるハズなんだけど、ほとんど忘れてたので大いに楽しませていただきました。ビバ駄目ノウレッジ。あでも、例の「いわくテンソル」の歌はよく覚えてた…

ああ王立博物館 永遠に王立博物館

●図録王立科学博物館を買ってくる。大文字の「ザ・メーカ」様に背中押されたら、そらしゃああんめ。てことで今までずーっと読みっぱなしでありますな。再読に耐えすぎる情報密度は流石なんだけど、版型のせいで妙に読みづらい。布団の上で腹ばいンなって読ん…

ヴィンサガと数学本

●しょっがねーので古本屋で買った「ヴィンランド・サガ」の三巻を読む。もう一人の戦バカ(って、登場人物でそうじゃない人は少ねーのだが)トルケル登場。享楽的にして豪腕、ってのはほぼアシェラッドとの互換性が確立してるキャラですな。カラッと明るい残…

アニメ夜話のパト映画本

●BSアニメ夜話のパトレイバー回の本を読む。これが三冊目なのかな。確かカリ城とガンダムは読んだ覚えがある。BS環境じゃない(し、某tubeでも断片的にしか見られない)ので、こういう媒体はありがたい。 んでどういう本かというと、一言で言えば「押井守欠…

たんたんと擬人化を

●「擬人化たん白書」をチラッと立ち読みする。びんちょうタンとかハバネロたんとかが筆頭キャラになるのかな。…確認のため検索してて気づいたが、びんちょうの人は「タン」だけどハバネロの人は「たん」なのな。字面の見た目問題かしら。 結構な種類とバリエ…

不完全な真空

●スタニスワフ・レム。ワタシはそれほど良い読者ではない。ソラリス・砂漠の惑星・エデンの三部作と、完全な真空・虚数の二部作を読んだのみである。いやー、古本屋で注意して「あったら買う」つもりではいるんですけどねえ。ぜんぜんダメです。 最初に読ん…

まんが生活・まんが時間

●昔ですね、我が母は植田まさしにハマりましてですね、わわわっと4コママンガ誌を買ってた時代があったのですね。だからワタシ、その頃の4コマ誌については大概馴染んでたんですわな。植田氏を筆頭に、平ひさしとか田中しょうとか堀田かつひことか、そんな人…

タフの方舟1

●とまあ、最近何やかんやで電車乗ったりする機会があったので久々に読書したりする。ジョージ・R・R・マーティン「タフの方舟 1・禍つ星」読了。 宇宙商人にして自称環境エンジニアであるハヴィランド・タフの物語。こいつがまあ、まず外見からしてインパク…

マットの魔法の腕輪

●書類を取りに前の前の職場へ。2ヶ月ぶりであるが、しかしこの職場にはイヤな思い出がほとんど無い(お給金は安かったですけど)。4月の異動で面子は少し変わってるが、ワタシが居た時に少しも変わりなく気遣ってくれて少々泣ける。うーん、今の身の上を考え…

もやしもん

●「もやしもん」1巻を読む。連載では2巻の途中あたりからちょぼちょぼ読み出したのかな。そーか、もやしって麹のことだったのか。ということが判ったのも収穫なり。 それほど絵柄や作風は変わってないけど、初期の頃の方が教授や長谷川女史のダークサイド性…

と学会年鑑YELLOW

●と学会年鑑YELLOW読了。カネがねえってのに1400円はキツいのう。でもま、しょうがねえのです。 今回もまあ、世にトンデモのタネは尽きまじって感じで楽しんだのですが…やっぱ後半の大賞選定コーナーの時間不足がどうにも痛かったなあ。詮方なく流しちゃった…

吼えよペン

●と、いうワケでですな、「新・吼えろペン」の3巻を買ってきた。古本でなくて新刊を買おうと決心したのは幸村誠以来であります。ホンマはざざぁっと全巻揃えたい欲求が沸き起こるのだが、もうこの大変な時期なので3巻だけ。 最新刊が4巻なのに何故3巻を? と…

ヴィンランド・サガ

●今頃ようやっとヴィンランド・サガの2巻を入手する。確かここまでがマガジン掲載分。こっからあとのアフタヌーン分は未読であって、だって立ち読みできねんだもんよあの電話帳。 物語はトルフィンの父トールズの死とアシェラッドとの一悶着。幸村誠はプラネ…

シブミ

●トレヴェニアン「シブミ」読了。こういうジャンル、なんてんでしょうね? サスペンス? スパイもの? とにかく、門外漢なワタシでもすんげえおもろかった、としか言えないなあ。 複雑な出生ととんでもない経歴の持ち主である伝説の殺し屋さん、ニコライ・ヘ…

完全な真空たりえず

●なんとスタニスワフ・レムがお亡くなりである。84歳。あー、こういう頭脳は今後そうそうは出てこないだろう。残念この上ない。これを機会に、という言い方をすると不謹慎かも知れんが、レムの絶版作もなんとかしてくれんかなあ。しかし最後の仕事は何だった…

遺伝子の使命

●ロイス・マクマスター・ビジョルド「遺伝子の使命」読了。マイルズ・ヴォルコシガンシリーズの外伝、ですかな。かの悩める小英雄の右腕とも言える、エリ・クイン姐さんが主役のお話。 実はエリ・クインの活躍話はこれが初読。ワタシの知ってるエリ姐さんは、顔…

ホームズとワトスン

●ジューン・トムスン「ホームズとワトスン 友情の研究」読了。どんな本って、そういう本だ。解説で言うてる通り、「真面目で総括的なホームズ研究本」ってェ評価でほぼそのまんまだろう。 架空作品(の純正なもの)を「聖典」、カノンと称して、その世界を「…

アグレッサー・シックス

●ウィル・マッカーシィ「アグレッサー・シックス」読了。アグレッサーちうても、敵国ペイントの戦闘機は出てきません。敵性宇宙人との玉砕戦の中、相手エイリアンになりきって行動するテストを行う5人と1匹のお話。 解説どおり、冒頭のツカミがなかなかであ…

八妖伝

●バリー・ヒューガート「八妖伝」読了。李高と十牛のデコボコ探偵(というかほぼ英雄)物語、最終巻。今回は八妖…つまり、伝説の八体の妖怪との戦いを描く。その背後には思いもかけぬ真実が隠されてる…ってのは当然ですね。 今までと同じく、そんじょそこら…

もし星が神ならば

●G・ベンフォード/G・エクランド「もし星が神ならば」読了。ベンフォードはともかく、エクランドって方の作品は読んだこと無いなあ。解説読むと、ベンさんが科学・ハード面担当、エクさんが作劇・ソフト面担当みたい。確かに、他のベンたんの作品と比べると…

スノウ・クラッシュ

●ニール・スティーヴンスン「スノウ・クラッシュ」読了。同著者の「クリプトノミコン」がおもろかったので購入。以前から気にはなってたんだけど、鶴巻和哉のフリクリィな表紙絵がどうも軽そうで二の足を踏んでいた。いや、鶴巻さんの絵自体は好きですよ? …