ザ・ファブル

●新番組・ザ・ファブル。原作は話を聞いたことがある程度。制作の手塚プロは最近こういう青年誌原作ものをちょいちょいやってるみたいですね。つーか寓話のFableでフェイブルじゃないんだ。まいいや。お話は伝説の殺し屋と相棒が大阪で一般人として暮らさなきゃなんない…ってとこから。軒先借りる大阪のヤクザが石井康嗣の組長と大塚明夫の若頭。こっわいなあ…。

どちらかというと高橋良輔の監督としての仕事を見ようと思ったのが大きな視聴動機ではある。80越えでどんな監督仕事やってんのかなあ、という往年のファンとしての興味だけど…うーん、ソツがない。微妙な間のしょーもないギャグとかあくまでドライな殺しのシーンとか、確かに監督のフィルモグラフィからすると得意の範囲だろうけど、衰えないなあ。ま、高橋監督は割と現場の若手に好きにやれやれってタイプだとは聞いたことありますが。ホンマかは知らん。あとサブタイトルの題字書いてた。そのへんは外さないのね。

主人公の二人に興津和幸沢城みゆき。特に興津さん、平板にも程があるファブル/アキラというキャラをうまいことこなしててスゲエな。あとジャッカル富岡(ほぼスの福島潤)なるリアクション系芸人にだけ大笑いするって設定で、この笑いが不自然じゃないってのは演技者として重要なとこだろうな。他の演技はイケても笑いはイマイチって人そこそこ居るからなあ。沢城さんもちょいバカっぽいけど世慣れててキッチリ裏世界のプロのねーちゃん、という軽いんだか重いんだかわかんないキャラを軽妙に演じる。舞台が大阪なので大阪弁が頻出するのだが、興津・石井が関西圏なのがなんか意外。大塚のおっさんは…まあ流石だな、ってことで。

原作の評判がしっかりしてて、アニメで明らかにそんなバジェットもかかってないのは判る、その上でこのデキならまあまあいいんじゃないでしょうか。でただ感想は書きにくいわなこれ。どうしようかな。