ホームズとワトスン

●ジューン・トムスン「ホームズとワトスン 友情の研究」読了。どんな本って、そういう本だ。解説で言うてる通り、「真面目で総括的なホームズ研究本」ってェ評価でほぼそのまんまだろう。


架空作品(の純正なもの)を「聖典」、カノンと称して、その世界を「マジであるもの」として論じたり構築したりするってのは、多分ホームズものがその嚆矢なんだろうなあ。日本で言うとガンダム世界とかかな。wiki見ればいくらでも例がありますがね。ストII世界とか。んでこの本もその流れであって、ホームズものの著作周期をワトスンの経済状態から推し量ったりするワケだ。こういうのが好きな人(ワタシとかだ)にとっては実に楽しい本であろうな。


著者は女性のミステリ作家らしい。著作などについては良く知りませんが、サブタイ通りホムワト(っていうそうですな! 伊藤計劃さんとこで知りました!)の友情関係についての話題メインであるのが、えーとそのう、キャラ萌えお姉さんっぽい視点でよござんした。あわてて言っておくが、作者は二人のモーホー関係については否定的である。男の友情っていいわよねぇ、ってスタンスみたい。正確にはホムワトじゃないってことかな。判らんけど。


おまけのさかさま文字。Sherlock Holmes…と読めたら幸い。「h」の字が最も苦しいな。