オリーブオイルを買うこと

●欧州でオリーブの不作によりオリーブオイルが値上げするというニュース。昨今の全体的な物価上昇に加えての要因ってことは、つまり、しばらくしたらめっちゃ高価くなるってことだなこれ。モノが油だし開栓しなきゃそこそこ持つだろうと思い、今のうちに買っておこうと店に行く。

幸いまだ買い付けの安オリーブオイルがあったので3本ほど買う。これとて数年前と比べて倍近く値上がりしてるワケで、まあこちとらただの末端消費者としては高くなって困るなあってだけだけど、商業でやってるとこはマジ大変だろうなと思う。ともあれこれでしばらくは大丈夫。これ使い切る頃には不作の影響も緩和してることを願おう。その代わり別の物価上昇原因が降ってくる可能性は大いにあるけどもな。しゃーねーやな。

ブレイバーン/ダンジョン飯

●勇気爆発バーンブレイバーン・8話。日本を後にして一路ヨーロッパ方面へ…日本は結局完全壊滅だったのかな。備蓄が足りるかどうかという心配の絵でモルヒネが映るのが生々しい描写ではある。スミスはヒーローをサポートする役割を自らに任じているが、それは何となくわだかまりと共にあるようにも見える。ともあれそんな欧州海路の途上で襲い来る3体のデスドライヴ…という状況。

虚栄のヴァニタス・悲観のペシミズム・淫蕩のクーヌス。緑川光茶風林田中敦子という、タイプキャスティングの極みみたいな敵どもはとても強い、というか、望むべき死を求めるというある種の様式があるからまだ対峙できてるだけで、フツーに戦ったら一瞬でこっちの世界中が無くなっちまうくらいの戦力差がある。要するにこの状況、イサミの苦戦もルイスの自己犠牲も徹頭徹尾デスドライヴたちの掌の上に過ぎないワケだ。そういうメタな被膜の存在がどうにも居心地悪く、かつそんなもんに大量の命がかかっているってのが実にキモい。そういう構図ですな。

決死のカミカゼ攻撃でクーヌスごと自爆したルイスだが、ここまでフラグ立てたら多分死亡退場ってことは無いだろうけど…どうなってることやら。オリジナルアニメのドライヴ感が、どこまで最終的な作品の面白さとして出力されるのか。もうちょっと見続けんならんなあ。

ダンジョン飯・9話。タンス一行withナマリと合流、ついでにテンタクルスとのエンカウント発生。ウィズでもこういう植物系は労多くて功少なしってなめんどうな敵だがコイツもその例にもれず(植物じゃなくて刺胞動物…陸棲イソギンチャクみたいなもの?ですけども)。実際ドロップアイテムとしての食材はあまり旨そうじゃないな。あとこのダンジョンにおける死生の様相が尋常ではないことが示唆される。それを踏まえて、タンスのように状況を利用する(≒ナマリを盾にしちゃう)か、センシのようにそれを忌避するのかという差はあるが。

後半はウンディーネとの再戦とその摂取消費。やっぱ喰うんだねえ。アダマント鍋というレアアイテム、ドワーフの膂力、ナマリとの和解という要素がかみ合っての話作りが上手いね。ここにきてライオスパーティの魔物喰いってのがヘンテコなんですよ、という意識を再認識するナマリの視点を置く。実際「これも罰か」ってのが一般的な認識だろうね。マルシルでさえ魔物喰うの抵抗なくなりつつあるもんなあ。あとチルチャックによる「金の介在しない仕事ってのは無責任になる」という金言あり。芹沢さんみたいやな。

タンス一行のキャストは渋くも豪華。タンスの井上和彦は安定の演技力として、二言三言しかないカカ・キキに高橋良輔と長谷川育美ってのは贅沢ではある。ヤーンの所河ひとみは寡聞にして存じ上げなかったのだが、これまたアニメ・洋ドラ多岐に渡る経歴のお方でした。渋い。あとこのパーティ、明らかにウィズにおける三軍キャラのオマージュだと思うんだが(アイテム持ちのタンス、リネーム前提使い捨てキャラのカカ・キキ)、ヤーンさんのネタだけよく判んないな…と思ってたらどうやら「yen」でお金キープキャラっぽい。ああ…なるほどね。

圧力鍋で豚を蒸す

●圧力鍋で蒸すという調理法を聞いてやってみたく思い、百均で蒸し台買ってきた。早速なんかする。豚バラブロック400gに塩10gくらい振って30分置き、鍋に蒸し台置いて水と酒入れて20分設定で蒸し、成果物を厚めにスライスして喰う。…なるほど、茹で豚などに比べるとすごくもっちりしっとりしていて旨い。今回は手早く済ませたがほんとなら塩振って1日くらい置いた方がいいとは思う。タレは市販のゴマダレに、ゴマ油コチュジャン・ニンニク・ネギをフライパンで熱し混ぜたのを加えてかける。適当に作ったがこれも割と旨かった。コチュジャンはこういうのに合うね。

豚バラブロックに関しては茹でたのの固めな食感も好きなので、蒸しが至高の正解とは思ってないけども、選択肢の一つとしてアリだなーと感じました。次は肩ロースとか鶏とかでやってみよう。

姫様拷問の時間です

●姫様拷問の時間です・8話。・初っ端からなんか違うアニメが始まった…と思ったら陽鬼と陰鬼の学生生活なお話。「誰かを笑顔にできるような仕事…」という意図と拷問官というイカつい言葉のアンバランスよ。青春モノとして盛り上げといて「不合格!」はまあ、お約束ながら笑ってしまった。そりゃまあねえ。

・ママ師匠と冬の夜のお散歩。月がとっても青いから遠回りして帰ろうというアレだ。静謐な郊外の夜道、ちょっとした非日常の感覚はよく判る…判るんだが、ホンママジどこに位置してんだろねこの牢獄。ともあれ、お話の根幹たる夜の散歩のディテイルがとても立ってていいお話でした。「屈したよ!」じゃねえけども。

・上級拷問官バニラちゃん登場。マオマオちゃんとはまた違う方向でのお子様拷問ジャンル(?)で、「バニラちゃんが一生懸命頑張るけど空回り気味、そこを姫様がイケメン彼氏ムーヴ」というパターンは確立してんだな。確かに応援したくなる拷問官というのは新登場の概念ではある。うん。間違いはない。だからこそ、エンディングにバニラちゃん居ないのがなんかかわいそうだな…。次回シレっと増えてたりしないかな。

ブレイバーン/ダンジョン飯/フリーレン/薬屋のひとりごと

●勇気爆発バーンブレイバーン・7話。新たなデスドライヴ、クピリダス。パワー系の外観で稲田徹声の慇懃無礼なですます調、ってのがスゲエ「ありそう…」って感じである。登場して口上述べるたんびに吹っ飛ばされては復活するノリは、戦隊モノとかのバンクシーンに攻撃したらいいんじゃね? っていう定番ネタのひっくり返しかな。ともあれクピリダスは望みの大爆発を求め、それを享受して退場する。…つまり、デスドライヴは誰もかれも「お約束」の死を欲しているのか? …ううん、人類殲滅レベルの暴力性かつメタ野郎ってのはかなり腹立つやつらだなあ。

そしてデスドライヴ・スペルビア。彼によれば「ルル」とはコクピット内の人間型生命体で、その生命力全てを使って彼らは戦うという。なかなかえげつないシステムであり、まだ裏のネタもありそうだが、しかしそれならイサミとブレイバーンのノリで俺も…? とルイスが考えるのは当然の帰結だわなあ。結局ルイスの望みはスペルビアではなく、新登場の人間側機体によって叶えられそうなのだが、このロボもまだ未知数。このアニメのこったし、次回の話見るまではどう転ぶかちっともわかんねーよなー…。

シレっと仲間になりそうな流れのスペルビア。立ち位置としてほぼ同じレイヤーに居るブレイバーンと同じくらいの信頼度と見ていいだろうが、となるとしばらくは協働できそうではある。多分この作品の大域構造が明らかになる時まで、だろうけどねえ。上記のお約束的な死があるならば、人間側でも構わないってことなんかなあ。あとチョーさん声のCIAの人、ロボ相手に人間と同じ拷問してどうすんのよ…。「あの時は悪かったな」じゃねェんですよ…。あとルイスの全身脱毛の情報って要る? 要るんだろうな。

ダンジョン飯・8話。Aパートはマルシルの回想。現状では割とへっぽこなとこが目立つがそれはまあ物語上の要請、かつては魔法学校一の才女として鳴らしたマルシルと、落ちこぼれ気味で対人要素にいささか困難のある不思議ちゃんなファリン。対照的というか相補的というか、マルシルがファリンの救出に情熱を傾ける理由として十分な関係性である。ダンジョンを再現するテラリウム的なエコシステム、本当に作者こういう構築物好きねえ。そこから「この迷宮は出来すぎであり尋常ではない」という伏線も出てきてスキがないなあ。

BパートはVSウンディーネ。お湯ぶっかけられてトサカにきたってのはまあ同情いたしますが、探索者からすればどこにトラップがあるか判んない、改めてダンジョンってのは危険な場所だなと認識させられる。何気にドラゴン以来の全滅危機ではなかろうか。ウンディーネの水圧カッターと変幻自在な動き、命からがら逃げを打つライオスたちと作画的な見どころ多し。しかし焼肉…今まででいちばん旨そうなメシではある。タテガミ旨いよねあれいいよねと思ったがケルピーのはほぼ海藻かしらん。マルシルはレバー喰っときなさい。…シロクマのキモみたいにビタミンA過剰摂取にはならんとは思いますが。

●葬送のフリーレン・24話。桁違いの魔法物量で押しつぶすニセフリーレン、変幻自在の髪の毛で圧倒するニセゼンゼ、とまあクローン攻撃に苦戦する挑戦者たち。その他のニセユーベルもニセヴィアベルも難敵であり苦戦必至の状況だが…フリーレンさんはフリーレンさんでした。この人だけダンジョンクロールを楽しんではるなあ…。隠し部屋に古代魔法を期待するも壁画だったので「つまんね…」って思ってんのバレバレですよ。フェルンが楽しそうなのでいいや、ってのもね。

割と完璧に近いかたちでコピーしてくる「シュピーゲル」への解法に、それぞれ別アプローチで工夫するバリエーションがいい。屈折した信頼関係でクローンを打ち倒し、ギスギスイチャイチャしてるユーベル/メガネくん組がいいね。ユーベルさんがメガネくんとしか呼んでくれないから名前が覚えらんないけど。んでフリーレン・デンケン合同組はどうやら力業でなんとかすることになったらしい。そのキーパーソンがフェルン、「私フリーレン様殺せます」ってのは両者の信頼関係の発露でもあるなあ。

なんかチラチラ登場してたメトーデさんが本格登場、あらあらうふふ系のおっとりお姉さんそのものだけど…メッセンジャー鳥をしっぽでひっつかんでたのが気になるなあ。この人もヘンな人なんだろうな。フリーレン様ハグしてるシーン、のんきに「いいにおい…」つってるフリーレン様と妙な嫉妬心出してるフェルンが面白い。なんだろうねこれ。

薬屋のひとりごと・19話。ボヤ騒ぎに食中毒に病死の男に、と今までの単発話が一続きに繋がってくる。物語の作劇上は明らかに関連のあるネタだが、あくまで断言はしないマオマオのアプローチは好感が持てることだ。…乗り気でないマオマオの鼻面を引っ張るニンジンとしてのごほうびが牛黄。あーねー、そりゃ眼の色替わるだろうなあ。

彼女の推理と予想は当日行われる祭事に関わることになる。ここで自身の身一つを晒して一世一代の妨害に出るマオマオさんだが、あと一つ手が届かない…ってとこに出てくるのがラカンである、と。この人の立ち位置がまだイマイチ読めないとこではある。単なる黒幕ではなさそうだが…。

リハクさんが単純直情な風情でマオマオと話してんのに「たのしそーだなー」つってジト目で怨嗟の声上げてるジンシ様はギリギャグになってるレベルでキモい。

NHKの似顔絵の人

●自分への忘備録的に。NHKの解説番組などで似顔絵描いてる人、検索すると泊明というイラストレーターの方らしい。硬質で直線基調な線でザクザク描かれる特徴的な絵柄で、何となく近藤ゆたかを思い出す。もうだいぶ長いことNHKで仕事されてるようだが不思議と他ではお見掛けしない。検索するとそうでもないんだけどね。

似顔絵を手掛ける方はだいたいそうなることには、描きなれてくるとどんどんそのキャラクタの特徴化/抽象化が進む。山藤章二朝日新聞でやってた似顔絵本持ってるけどやっぱしその傾向がある。まあ新閣僚の発表などで、あまり馴染みのない人物含めた全員の顔を描いてるって方がすごいといえばそうなんですけどね。

この泊明氏のイラストでも、トランプやプーチン辺りはデフォルメ度合いがすげえ深くてもうそれだけで独立のキャラみたいになってる。解説イラストなどで他の(言い方は悪いが)ぽっと出の人物と並んだりすると判りやすいわな。キャラ絵の変遷を連続で見てったら面白いかもしれない。

…そういや泊氏の前にもNHKで似たような立ち位置のイラストはあっただろうが、思い出せないなあ。多分見たら思い出しそうな気はする。今検索しても情報がうまいこと出てこないが、またあとで調べとこ。

姫様拷問の時間です

●姫様拷問の時間です・7話。初っ端はクロルさん担当でネコ拷問。膝の上に乗っかられて足がしびれるというギミックだが、ネコちゃんは適当にあしらってもそれはそれでかわいいのではとも思う。まあ姫様本人が満足な拷問ならそれでいいけど。いいんだろうな。

中盤以降は魔王幼稚園の運動会。姫様・エクスともにここで魔王を「あの代理の人」と認識しちゃったのがのちのちまで続く、基本設定になっちゃったのが可笑しい。ムリあるだろ。いいけど。いいんだろうな。そして借り物競争で本格登場の王妃ルルン様に中原麻衣。また絶妙なとこ突いてきたなあ。かわいくてマイペースで動じないお母んとしてこのキャストはほぼベストだろう。…借り物競争にミニバンかあ…。

全体的になんてことないぽわぽわ感が横溢しててよろしかった。陰ちゃんの弟の陰助はここが初登場かな。陰ちゃん、ひとりだけ折り畳み椅子使ってんのがキャラの粒度高いなあ。あとトーチャーの弁当前にしてみんなでいただきまーすっつってんの、ものを食べないエクスも唱和に付き合ってんのが忠臣っぽいよね。…喰ってたらどうしよう。