血液型の掲示

●帰り道に美容院がある。我がヘッポコ頭には縁のない店だが、ここは毎日小さな黒板に血液型別の運勢を出している。無論そんなもん合理もへったくれもないと思うこの自分だが、でもまあ、ねえ、我が血液型が本日いちばん運がエエよと言われりゃ悪い気はしない。そして運も最低だと言われりゃ無意味に落ち込む。そんなもんではある。

ふと思うに、これがホンマモンの未来予知能力者がホンマモンの未来を記述しているのではなくて(十中八九そうじゃないだろうなと私はアタリを付けているのだが)、あてずっぽうでこの順位を書くとしたらどうやったら顧客が一番満足するのだろう。日本においてはだいたいA・O・B・ABで4:3:2:1の割合だそうだが、この割合そのまんま、A型が一番運がいいという結果を4割、O型が3割…とやったら最大効率になるだろうか。この場合は例えばAB型のお客にごんぶとのお大尽が居るとかそういうのは無しとして、各人平均的な客であるとする。本気で効果を計量するなら、この運勢表で最も運がいいとされた場合、あるいは最悪の場合、それぞれの顧客満足度がどの程度の重みを持つかを明らかにする必要がある。一般の顧客がそんなものほとんど気にしないのであればどうやってもいいし、悪い運勢を示されたらもう2度と来ない、ってんならA型優遇に邁進すべきだろう。そもそも運勢表を出すなって? それはそうだけど。

こういうのも、なんかかんかパラメータ与えてやったら数学的に解が出るんだろうな。私はそんな知識と論理性が無いのでただ黒板の前を通り過ぎるだけである。…てか最近、俺の血液型が不当に4位ばっかりじゃない? 見るたびにいつも4位じゃない? 気のせい?(そういう心理学的効果あります)