ブレイバーン/ダンジョン飯/フリーレン/薬屋のひとりごと

●勇気爆発バーンブレイバーン・7話。新たなデスドライヴ、クピリダス。パワー系の外観で稲田徹声の慇懃無礼なですます調、ってのがスゲエ「ありそう…」って感じである。登場して口上述べるたんびに吹っ飛ばされては復活するノリは、戦隊モノとかのバンクシーンに攻撃したらいいんじゃね? っていう定番ネタのひっくり返しかな。ともあれクピリダスは望みの大爆発を求め、それを享受して退場する。…つまり、デスドライヴは誰もかれも「お約束」の死を欲しているのか? …ううん、人類殲滅レベルの暴力性かつメタ野郎ってのはかなり腹立つやつらだなあ。

そしてデスドライヴ・スペルビア。彼によれば「ルル」とはコクピット内の人間型生命体で、その生命力全てを使って彼らは戦うという。なかなかえげつないシステムであり、まだ裏のネタもありそうだが、しかしそれならイサミとブレイバーンのノリで俺も…? とルイスが考えるのは当然の帰結だわなあ。結局ルイスの望みはスペルビアではなく、新登場の人間側機体によって叶えられそうなのだが、このロボもまだ未知数。このアニメのこったし、次回の話見るまではどう転ぶかちっともわかんねーよなー…。

シレっと仲間になりそうな流れのスペルビア。立ち位置としてほぼ同じレイヤーに居るブレイバーンと同じくらいの信頼度と見ていいだろうが、となるとしばらくは協働できそうではある。多分この作品の大域構造が明らかになる時まで、だろうけどねえ。上記のお約束的な死があるならば、人間側でも構わないってことなんかなあ。あとチョーさん声のCIAの人、ロボ相手に人間と同じ拷問してどうすんのよ…。「あの時は悪かったな」じゃねェんですよ…。あとルイスの全身脱毛の情報って要る? 要るんだろうな。

ダンジョン飯・8話。Aパートはマルシルの回想。現状では割とへっぽこなとこが目立つがそれはまあ物語上の要請、かつては魔法学校一の才女として鳴らしたマルシルと、落ちこぼれ気味で対人要素にいささか困難のある不思議ちゃんなファリン。対照的というか相補的というか、マルシルがファリンの救出に情熱を傾ける理由として十分な関係性である。ダンジョンを再現するテラリウム的なエコシステム、本当に作者こういう構築物好きねえ。そこから「この迷宮は出来すぎであり尋常ではない」という伏線も出てきてスキがないなあ。

BパートはVSウンディーネ。お湯ぶっかけられてトサカにきたってのはまあ同情いたしますが、探索者からすればどこにトラップがあるか判んない、改めてダンジョンってのは危険な場所だなと認識させられる。何気にドラゴン以来の全滅危機ではなかろうか。ウンディーネの水圧カッターと変幻自在な動き、命からがら逃げを打つライオスたちと作画的な見どころ多し。しかし焼肉…今まででいちばん旨そうなメシではある。タテガミ旨いよねあれいいよねと思ったがケルピーのはほぼ海藻かしらん。マルシルはレバー喰っときなさい。…シロクマのキモみたいにビタミンA過剰摂取にはならんとは思いますが。

●葬送のフリーレン・24話。桁違いの魔法物量で押しつぶすニセフリーレン、変幻自在の髪の毛で圧倒するニセゼンゼ、とまあクローン攻撃に苦戦する挑戦者たち。その他のニセユーベルもニセヴィアベルも難敵であり苦戦必至の状況だが…フリーレンさんはフリーレンさんでした。この人だけダンジョンクロールを楽しんではるなあ…。隠し部屋に古代魔法を期待するも壁画だったので「つまんね…」って思ってんのバレバレですよ。フェルンが楽しそうなのでいいや、ってのもね。

割と完璧に近いかたちでコピーしてくる「シュピーゲル」への解法に、それぞれ別アプローチで工夫するバリエーションがいい。屈折した信頼関係でクローンを打ち倒し、ギスギスイチャイチャしてるユーベル/メガネくん組がいいね。ユーベルさんがメガネくんとしか呼んでくれないから名前が覚えらんないけど。んでフリーレン・デンケン合同組はどうやら力業でなんとかすることになったらしい。そのキーパーソンがフェルン、「私フリーレン様殺せます」ってのは両者の信頼関係の発露でもあるなあ。

なんかチラチラ登場してたメトーデさんが本格登場、あらあらうふふ系のおっとりお姉さんそのものだけど…メッセンジャー鳥をしっぽでひっつかんでたのが気になるなあ。この人もヘンな人なんだろうな。フリーレン様ハグしてるシーン、のんきに「いいにおい…」つってるフリーレン様と妙な嫉妬心出してるフェルンが面白い。なんだろうねこれ。

薬屋のひとりごと・19話。ボヤ騒ぎに食中毒に病死の男に、と今までの単発話が一続きに繋がってくる。物語の作劇上は明らかに関連のあるネタだが、あくまで断言はしないマオマオのアプローチは好感が持てることだ。…乗り気でないマオマオの鼻面を引っ張るニンジンとしてのごほうびが牛黄。あーねー、そりゃ眼の色替わるだろうなあ。

彼女の推理と予想は当日行われる祭事に関わることになる。ここで自身の身一つを晒して一世一代の妨害に出るマオマオさんだが、あと一つ手が届かない…ってとこに出てくるのがラカンである、と。この人の立ち位置がまだイマイチ読めないとこではある。単なる黒幕ではなさそうだが…。

リハクさんが単純直情な風情でマオマオと話してんのに「たのしそーだなー」つってジト目で怨嗟の声上げてるジンシ様はギリギャグになってるレベルでキモい。