フリーレン/薬屋のひとりごと

●葬送のフリーレン・25話。目的地前のボス・ニセフリーレンの対処と、刻々と迫りくるその他クローンどもへの対処の為、残った人員で作戦を練る。ラヴィーネ・カンネペアはそこでプロレスしてなさい。ともあれまずはニセフリーレンであり、フェルンが指摘する「フリーレンは魔法発動時に一瞬だけ魔法探知が切れる」という彼女の初歩的な間隙、これをを突くのが主役二人となる…という流れ。弱点っつーからてっきり「ニセフリーレンの前にミミックを置く」とかそういうことかと思った。違いました。

鏡写しに致命的な魔法を叩き込み合うフリーレン二人のアクションは、この回のサワリとして十分な熱量になってたな。最後の瞬間、ホンマモンフリーレンの先に居るフェルンからのゾルトラークでシメ、という絵面もキレイ。…ゼーリエの「フリーレンを倒すのは魔王か、あるいは人の魔術師だ」という予言はある意味ここで成就した、と言えんこともないワケか。

回想シーンのゼーリエとフリーレン、人々に魔法を行きわたらせるというフランメの希望を「魔法は特別であるべきだ」と唾棄するゼーリエが、それでも最終的に意思を引き継いだってのは…やはり、エルフの超越性故の停滞を憂いていたとこもあるんだろうか。おかげで世は民間魔法にあふれ、フリーレンとしては実に楽しい世界となった。さて、ゼーリエはどう思ってんだろうねえ。

薬屋のひとりごと・20話。まずは治療上がりのマオマオによる事件の解題。今までの複数のちょっとした探偵モノ的な話が、全てこの大事故に直結するのなら、という可能性の連鎖。その大掛かりな構造は当然ながら事件対象のジンシにも当てはまる。マオマオは疑う、「この男は何者か?」と。…まあ、それはマオマオ氏にも言えることではあるんですがね。とりあえず「宦官のジンシ」はどうやら仮初のラベルらしい。何故そのような仮面をかぶるのか、ガオシュンも周知のことのようですが。

実行役のスイレイは死んだと聞かされ、モルグに乗り込んでトリックを暴くマオマオ氏。仮死の薬剤はゾンビの元ネタが元ネタかな。その手腕に感心し、ぜひ会ってみたいというのはマオマオさんらしいが、まあ掌を上にしたポーズで悪役哄笑すんのはちょいやりすぎかな…本人的にも演出的にも。

陰謀の根っこはエライ人たちがらみではありそう。いかにも怪しげなロウラン妃の立ち位置は那辺にありや、ってとこですかね。ともあれギョクヨウ妃の月経不順に伴って元の後宮に戻ったマオマオ氏だが、つまりはお話の舞台が後宮に移ったってことかなあ。ともあれ、次回以降。