フリーレン/薬屋のひとりごと

●葬送のフリーレン・13話。アバンの掌編小説的なちょっとエエ話(演出も抑制された雰囲気で良好)からシームレスに繋がるヘッポコデッドパンなシチュエーションが楽しい。日々だらだらと過ごしあたら英才を無駄にする村の僧侶・ザインに、フリーレンは「同族嫌悪」を表明し、だからこそウチと一緒に来ォへんかと言うのであった…ヒンメルもそう言っているし。それは行動するに遅いってことはないという、教訓であり指針である。かくしてパーティに僧侶/ヒーラー職が加入しました。一時的らしいです。

ザインをパーティに誘う奥の手にフリーレンさんが強火力で挑むいろじかけがとてもいろじかけで、本編最大の見せ場となっていた。マチュアなおねーさん好きなザインに(4ケタ年齢の)おねーさんアピール、そしてゲージ消費超必としてのなげきっす。このコンボが効かないってのはシュタルクの言う通り僧職の節制修行によるものなるか。「こんなの…こんなのおねーさんじゃない!!」

生臭坊主その二・ザイン氏に中村悠一。もとより芸達者な人だけど、初っ端パッと聞きで判んなかったくらいすげえ自然なレイドバックキャラ演技でよろしおました。んで兄さんが平川大輔、こっちではとてもいい人でした。

薬屋のひとりごと・7話。指紋採取の技術もともかく、これが各個人の唯一性を持ってるって知識もあるワケか…と思ったら手の大きさや持ち方が判る、という段階であってその辺丁寧だな。マオマオはその情報とこれまでの経緯から「リーシュ妃は侍女から疎まれている」と推理する。…上級妃の世界も世知辛ェってことだねえ。

簪バトルの追加情報、シグネチャとしての簪を一時帰宅の保証として使える。しかしいちげんさんでそれを行うのはハードルが高い、ってことでマオマオさんの妓女経歴を合わせ技として使う、と。相手のリハクさん、名の元ネタは李白だろうけど、あんまし技芸に優れた感じはしないなあ。…酒は好きそうに見えるけど、この場所ではねえ。

そして帰宅。ヤリ手ババアのいきなりアッパー(及びきれいなゲロ)も然りながら、人さらいに遭って行方知れずのマオマオに「遅かったねえ」で迎えるおやじどのも相当な人物だわな。どうやら何か、過去に後宮と関連がありそうだが、まあその辺は後の話ですね。