ステークアッシェっぽいもの

●以前ズボラハンバーグということで挽肉を練ったり混ぜたりせずに焼くってのを試してやったことがあるが、フランスに「ステーク・アッシェ」つってすごく似た庶民的伝統料理があると知る。本場なら新鮮なミンチ肉だの適切な部位だのあるんだろうが、まあ細かいことはよろし。ネット上のレシピ見て平均化すると「牛挽肉をあまり混ぜずに押さえつけるようにして整形し、塩胡椒して両面を焼く」とそれだけみたい。子供向けメニューの定番で、ハンバーグと違ってほろほろと崩れる食感をよしとするとある。なるほど。

やってみる。牛挽肉買ってきて過度に力を加えずに小判型に押し付け、片面に塩胡椒してそっちから焼き色を付け、上面に塩胡椒振ってからひっくり返してさらに焼きつつ蓋をして、ええとこで引き上げる。軽くレンチンしておいたジャガイモ櫛切りを、フライパンの残りの油で焼き付けたのを添える。ソースはめんどっちいので中濃ソースで。

喰ってみるに…ああ、これはもうこういう料理だな。これだけでちゃんと肉の風味があり、宣伝文句通りほろっとした軽い食感は悪くない。多分このレシピは基本の基本で他にいろいろアレンジもあるんだろうけど、なまじナツメグなんか加えたらそっちの方に引っ張られ、既存のハンバーグっぽさによって却って陳腐なものになりそう。ソースの方に凝った方がまだいい結果を生むんじゃなかろか。その辺はまた検索して判断しよう。

ともあれ旨い。なによりハンバーグなどに比べて格段に手間や洗い物量が少なく、その点でとても気が楽だ。機会があったらまた、別のアプローチからやってみよう。…豚挽肉だと固くなりすぎるかな? 合挽肉ならいい感じになるかも。さて。