焼肉的失敗

●厚切りステーキの塩だれ漬けってのが半額だったので買ってきてまた失敗する。賞味期限キワキワの肉の商品寿命を延ばすための再加工品ってのは承知の上ながら、毎度々々おいしそうに見えるので買ってきて、そして調理に失敗する。こういう肉は網焼きとか穴あきのグリルで余分な水分脂分を落としながら焼かなきゃならず、フライパンで焼いたら滲出した肉汁の中で泳ぐ肉片にしかならないってのはよく判ってるつもりなのに、性懲りもなく失敗する。そういう人間です。よろしく。

今回はフライパンの中で泳ぎだした時点でいったん肉を引き上げ、ニンジンやジャガイモなどの野菜を放り込んで肉あじ付きの蒸し焼きにして副菜とすることでダメージ軽減に多少成功する。改めて肉を焼き、また肉汁が出てきそうなとこであわてて引きあげてあきらめつつ喰う。不味くはないしいっそおいしいけど、空気中に漂う敗北感が強めのスパイスとなってモヤモヤする。そんな人間です。よしなに。