大江戸ロケット

大江戸ロケット23話。銀さんとお伊勢さんによる番外編。通常の流れからはちと離れてますよという提示は、EDが本編と地続きの特別バージョンになってることからも見受けられる。小山力也の元革命の闘士を相手に迎え、いつもよりちょいとだけ苦くてシリアスな雰囲気は良く出ていましたかね。


花火に救われた男(銀次郎)がもう一回花火に救われるという平仄の合った展開や、小山さんとの小粋でありながら腹の探り合いでもある重層的な会話とか、登場人物を大人に絞った分だけカッチリと構成された話になってましたな。花火を肯定し支持する銀さんは、しかし未だ花火そのものには同化できていない。そういった「ブレのある立ち位置」が、この話に更なる陰影をもってきてておもろかった。


…その一方で、しょもないパロやクスグリにも手を抜かないのは「性」ですかね。ニコニココメはともかく、またもやグレンラガンネタが(あそこまでガッツリと)出てくるとは思わなかったぜ。意味の無い唐突さが却って堂々としててヨロシ。そんなネタたちに混じって「果心居士かい!」てなツッコミが同居してる。不思議な作品ですわなあ。