カイジ/墓場鬼太郎/みなみけ

逆境無頼カイジ14話。アニメ開始していきなり死神が登場、そしてコイツが橋渡り中の面々を文字通り奈落の底へと突き落としていくのである。毎度ながら清々しいほどのそのまんま加減で清々しい。またこの作品にはこういうヒネリのない強烈さが似合うんだよな困ったことに。別に困りゃしねえか。


てことで本編、死神さんの出現で判るように「地獄の釜の蓋が開いちゃう」てなお話である。墜落死の連鎖はとどまる所を知らず、とうとう残るはカイジ佐原石田の三人のみ。そして石田さんも全てをカイジに託し、最後の矜持を保ったまま命を落とす…という。中山役の小山力也、石田の家中宏を筆頭に恐怖感情の演技が極まってましたなあ。特に家中さん、ごぼごぼと喉を鳴らすような「音」が見事でした。


墓場鬼太郎6話。うーん、唸っちゃいますねこれは。今までさんざっぱら展開がすげえすげえと感じてきたが、ホンマその勢いは留まる所を知らんなあ! 今回のあらすじ…って、鬼太郎がコッペパンを欲しがって、化け物相手の借金取りになって、水神をところてんにしようとして、一大怪獣スペクタクルになって、水木さんが死んだ。なんじゃこれ。もうゾクゾクするよな。


直前までカネをせびっておいて、いざとなったら「じゃ!」で水木さんを見殺しにする鬼太郎がすさまじくドライで良い…良かないけど、まあ良い。性格的にねずみ男とあんま変わらないよね(能力的にも)。水木さんこのまんまフォローもなく消えちゃうのかしらん。またぞろ地獄から舞い戻ってきて、そんでまたぞろ不幸な日常を送って欲しいものである。


中盤の怪獣映画シーンはなかなかレトロ萌えでしたねェ。野砲やら61式もどきやら謎戦闘機やら、この雰囲気はちと捨てがたい。あと水神への突撃前にいきなり南方戦線になっちゃうの、アレは原作どおりなのかな? 確かに水木テイストではあるけれど。


みなみけ〜おかわり〜・7話。ヴァランタインデーなので必然的に「祭」となってしまうみなみけさんである。主に次女さんによるものだが。というわけで、全体的にかなりどうでもよくもノベタラとしたバカ話で割とエエ感じ。特にメイド服で登場→始終ヒネリのあるいじられ対象として大活躍→でもあっさり退場、というディスポーザブルインパクトなマコちゃんが美味しいなあ。誰かチョコあげる「男の子」は居るのか訊かれて「…マコトくん…」ですもんね。


とまあそんなことより、後半の黒い人だよなやっぱし。今まではメインキャラとそない関わってなかったので良かったが、今回けっこう話に絡んできてましたからね。だから「しょうがなく」って感じで目が透けてましたけど…純粋に恐ェよ。何だあの「人になりかけ」の存在は。いや、ワタシ未だにこの演出の意図が全く判んないんですけどね。どっか誰かに1ミリでも得はあるのか?