鳥と虫と魚

●ついコンビニで買ってしまったが喰い残した菓子パンをやろうと、いつもハトが群れている公園に寄り道したものの、すでに日が落ちかけておるのでハトの姿はかけらもなし。しょっがねーなもったいないし喰っちまうか、と思ったら屋根の上にいたカラスと目が合った。試しにパンをちぎって投げたらおそるおそる寄って来るもあとちょっと近づけない様子。なのでそこから少し離れてみたらわわっとパンをついばみ集めてもとの屋根の上に持ってった。慣れた場所でゆっくり喰うらしい。ふうむ、このカラスは割とビビリさんだな。


そこを去ってしばらく帰り道を進んでたらカラスが追い越して飛んでった。先刻の個体かどうかは判らんが、ま、アイツがパンの礼しに来たとしておこう。だれも困らんしな。たまたま飛んでいく方向には離陸直後の旅客機があって(空港が近いのだ)、スケールが全然違うんだけど寄り添って見えるのが面白い。空力的にはだいぶ違うんでしょうけどね。


●昔「マルハナバチのパラドクス」てのがあった。飛行機サイズの航空力学で計算するとハチやハエはどーしても飛ばせないんですがどうしましょう、という問題がそれ。今ではレイノルズ数のアレコレで説明がつくのかな。まァそれはともかく、虫さんたちは数億年にわたって「そのやり方」で飛んできたってのに、高々百年単位の飛行経験しかないような野郎に「おまいらの方が逆説的ですよ」とか言われちゃ腹立つやろなあ。あの問題は「飛行機のパラドクス」と呼称するべきであった。「ハチとハエの権利を守る市民団体」の方々、いかがか。


●…なぞとバカな事を考えつつメシ作ってたら、ああ、まーた圧力鍋を焦がしてしまった。焦げ臭さに気づいて蓋を開けたら真っ黒け、これで二度目だ。ああ。っかしいなあ。水が少なかったのか煮汁が濃かったのか。折角買ってきたグレ、今まで喰ったことない魚だったから楽しみにしてたのにい。ああ。