サケトバの戦い

●賞味期限近しの見切り品コーナーに鮭とばがあった。なんか知らん旨そうに見えたので思わず買ってきてしまったものの、鮭とばなるものを買うのも初めてなら喰うのも初めてである。よしよし、初物喰うたら七十五日寿命が延びるというからな。これで我が王国もさらに安泰というものだ。…昔知らずに喰ってたという可能性は無いか? ありそうか?


帰ってきてちょっと喰ってみたら、なるほどこれは良いアテでありますな。鮭の風味と干物としての旨みはなかなか。固さもしょっぱさもほどほどで喰いやすかったけど、これはひょっとして今のご時世に合わせたマイルドバージョンなのかしらん。うん、旨い々々。


とは言い条、ワタシはそんなに酒を呑まんので割とすぐに「他の喰い方ないもんかな」と思い始めるのであった。以前取鳥県の人に頂いたビーフジャーキーを煮物や炒め物に使って結構旨かったのを思い出し、じゃ今回も煮物で、という予定だったがすぐ変更。これ、飯と炊き込んでみたら旨いのと違うやろか。


研いだ米に酒と水を加えて上に鮭とばを置く。普段よりちっとだけ硬めに炊いた方が良いだろうな。仕上げにごま油を垂らしてさて炊飯。…炊き上がりましたか? ゴマを振りかけて鮭とばをほぐしつつ軽く混ぜて出来上がり。頂きます。


…うん、これは、しっかりと鮭の味がなじんでますなあ。旨い。ゴマの香りも良いアクセント。鮭とばも柔らかいながら主張のある食感になってて気持ちよろしい。鮭とばだけ喰ってみたらほとんど味が抜けちゃってるのね。すっかり飯の方に風味が移っちゃってるのか。でも食感が良いので捨てずに喰うけどね。


てことで旨かった。次は予定通り煮物に、あるいは天ぷらもエエかな、それとも刻んで炒め物か。でも結構高価いつまみだから多分買いません。本日みたいに安売り投売りでもないと、ちょっと我がビンボ生活では手を出しにくいわなあ。…そのまんま炙って喰え! と言われたらその通りでおます。すんませんした。


鮭とばと一緒に買ったのがこれでございます。

おお、色んな意味で素薔薇しい。内容量は半分に割ったのが四つ、都合二本分。まだ喰ってません。どういう食いかたしたらイイと思いまーすかー。