●武装錬金20話。「仲間を傷つける戦いはしない」カズキと、「多くの命を守るためにカズキを殺さねばならない」ブラボー。ただ二人の信念の、どちらが克つかのぶつかり合い。その間には、何人たりとも這い入る隙間もありはしない。蒼き盾と赫き矛、さていかに戦いしか。
冒頭のなんだか長っげーなーって感じの回想の後は、たーだひたすらカズキvsブラボーのガチンコバトルが続くという思い切った構成。手合わせいきなりからのハイテンションな演出とともに、作画状況もとんでもなく濃い。周囲の環境を破壊し尽すアクション作画も良いし、ブラボーを見つけたカズキUP絵の主線の太さも実に熱い。
絵っちゃァ中盤の斗貴子さんと剛太さんのシーンで、前髪のギザ輪郭の影がそのまんま額に落ちてる絵が個人的に好きかも。黄瀬さんっぽいちょっとリアル寄りのテイストで、戦闘シーンのはっちゃけた作画との対比が目立った。
毎度の如く理詰めの積み重ねの末に、最後の最後はごっつい意志の勝負になるんだなあ。これで田中公平の音楽がかぶさってくんだからそら気持ちよろしいよ。いやはやご馳走様でした、でございます。
●蒼天の拳17話。馬賊の頭目たるヒロインをめぐり、兄貴と昔の男は変装してまで周囲をうろつくのであった。ストーカー的な行動を取らざるを得ない状況だけど、山寺宏一とてらそままさきの軽いコメディ演技との落差がシリアス感を誘いますな。あと久々の久川綾によるロリ演技。
「上海ガニの食べ方が判らない」というギミックを使って玉玲の現在と過去を見せる構成は、この作品にはちょっと珍しい繊細さが感じられるシカケだったかな。記憶喪失した妹のそれでも過去と変わらない内面を見て、「変わんねえなあ」と涙するてらそままさきとかね。
あと玉玲の悲しい運命を回想する拳さんのシーンで、ずーっと玉玲さんのケツばっかり映してるのは…拳さんの趣味なのか。あーあと、同じく回想玉玲さんの半ちち止め絵だけ妙に色っぽかったな。