武装錬金/蒼天の拳

武装錬金22話。ヴィクターvs錬金戦士と、黒い核金のルーツへといたる旅路の同時進行。戦闘サイドはいまだ決着つかず、旅路サイドはカズキさんに苛烈な選択を強いる。うん、クライマックスに向けての布石作りとして充分に機能してたかな。


上述の如く一応アクションシーンもあるんだけど、そうさな、コンテ段階で少々迫力が足りなかった印象。巨大キャラ同士の豪快バトル、って感じには見えなかった。多分あまり時間を割かせてもらえなかったからだと思いますけどね。しかし、作画自体はソツなくまとまってて好印象でした。御前様をひっぺがす斗貴子さんのはっちゃけ絵が乙だった。


ヴィクター嫁(並列処理脳味噌)に勝生真沙子ホムンクルスなツン娘に釘宮理恵。なんか豪勢な家族やなあ。他ならぬ釘宮さんに「錬金術はそう簡単に幸せをもたらさない」と言われるとやたらに説得力が出てしまうのが困りもの。別に困りはしない。あとパピヨンさん、息災の挨拶なんか交わしちゃってフツーにカズキのお仲間キャラになっちゃってるな。まあ今後色々あるんでしょうけどね。


蒼天の拳19話。太炎出生のヒ・ミ・ツ、である。母親殺しの仇として師父を骨髄まで怨み続けた彼の前に提示される真実のストーリー…ってそれほど変わんないよな、と思ったら師父自ら「別に的外れじゃないよ」って仰った。やっぱそうなのか。じゃ二番星さんは結構無駄死にでは?


ま、そういう所に突っ込むような作品ではないのは百も承知。だけどそういう大仰な展開を押し通すには、もうちょっとムチャなパワーが足りないキライがあるんだよな。作画についてはさんざっぱら言ってきたけど、原作自体にも少々ダイナミズムが足りんのと違うかなあ。原哲夫さんはこの作品で引退を考えてらっしゃるらしいが、もっかい原作付きでユルーっと描いてくださいませんかね。何とか。


…とは言い条、タバコのケムはちゃんと口から吐くぐらいの作画レヴェルにはしてほしいなあ。そこはほっぺたでありますよ。