dub&sub

●昨日の吹替えネタ関連で、ブラックラグーンの話。海外でも結構な人気のあるような感じの作品ですが、終りの方の日本編でレヴィさんやバラライカ姐さんが英語(あるいはロシア語)を喋るシーンがありましたな。あの辺は流石に「うわー、Engrishだわ」という感想だったようで。ま、それはしゃァないわな。


海外感想見ててちょっと不思議に思ったのは、例えばレヴィさんが劇中で日本語喋ったり英語になったりとシフトするでしょ。それ見て「ん? 何? なんで言葉変わったの?」などと混乱する方をそこそこ見かけたこと。うーん、そこまで異例な演出でもないと思うんだけど。


英語圏でも、外国の人が出てくる映画とかそんな感じにならないかな。今パッと思い出せるのは「レッド・オクトーバーを追え!」か。あれも開幕しばらくは字幕付きロシア語で、いつの間にか英語になってなかったっけ。どうだっけ。


まあ、考えてみるとこういう言語シフトってのは結構面倒な構造ではあるんだよな。レヴィが日本語喋ってる時は「聞き手が英語を喋っている場合」で、レヴィが英語の時は「聞き手が英語を喋れない場合」。周囲の状況(聞き手)に依存する変化を話し手の言語シフトで表現している。さらにアニメブラクラの場合、「海外を舞台にした日本のアニメを海外に翻訳する」というひねくれた構造になってるので余計に混乱されてそうではありますがね。


●上記の「なし崩しに外国語から母語へシフトする」という過程をごまかしナシで描写したってのは、キル・ビルの1が印象的でしたなあ。ワタシが知らんだけで他にもいろいろ例はありそうだけどね。「ココカラハエイゴデシャベリマス」