刀語/銀魂

刀語・2話。十二本のうちまずは最初の一振りを手に入れたお二人は、七花さんの社会勉強をこなしつつ次の刀の元へと向かう。とりあえずはこの作者オキマリのメタで冗長な「キャッチフレーズ会議」でありますな。「アンタはキャラが地味過ぎるので報告書で映えぬのでなんとかしろ」と要求するとがめさんであるが、姉さんが書いてんのはホンマにそれ報告書かェ? ちうかひょっとして、今とがめさんが書いてるのが他ならぬ原作なのですよ、ってことかしらん。


初っ端登場の「言葉が全て逆になってる」真庭忍者はとがめさんの主張するキャラ立ちを正しく体現しているのであるが、実はこの人出オチ扱い、あっという間に退場してしまう。そして今回の敵役たる宮本充の居合剣士はと言うと、このキャッチーな方針からはちと外れた…そうねえ、一種地味で典型的な、しかしキャラ立ちのパワーはガッツリと高い人、ってのがまた捻くれたとこであるな。ちうか言葉さかさまの忍者さんは何言ってるのか判らんかったヨ。最初てっきり独自言語喋ってるのかと思ったヨ。


クライマックスの剣VS拳の一戦は素直に面白く、技量と頭脳と必殺技の積層の末に一発決着、とこれまた典型的で王道なシーケンスになっていた。シメにこの剣士と冒頭のキャラ立ち論議を絡めて余韻と次回以降へのツナギをさせる、っちう構成もナカナカ。「口から出任せだ」という照れ隠しのようなネタさえも、何らかの伏線になってそうな風情は良いね。


あいかわらずグッとテンション高めてスッと抜く、肩透かしなテンポが人を喰ったものだ。ただ裏をかくだけじゃなく、そういうお約束やメタネタを踏まえた上で更にお話を作り上げようとする態度はかなり買います。…作者も好きなんやろね、こういう小手先の集積みたいな手法がさ。ワシも好きだがさ。


銀魂195話。結野アナ、その挫折と意外なる展開の巻。ってことで今まで何度もサブキャラとして登場してきた結野アナメインの話の語り起こしなんだけど…いやあ、毎度の事ながらどーしてこういうこと思いつくのかねえ、てなもんですよ。


「局アナが占いで天気予報していたがそれは陰陽術によるものだった」って段階ですでに頭痛いんですが、その後も式神呼び出そうと符を使ったらそれはインタホンで相手の家庭が修羅場で二時間ドラマみたいな惨劇になってたけどそれは敵を欺くためのフェイクでした、って全く意味が判らない。…書いてるワシの頭が疑われそうだすな。そもそもあんなに強いんなら猿芝居する必要ねーじゃん、とか言ってはいけないのだろう。多分。


一見ダウナー系の美少女だがその実ド外道な式神さんに川澄綾子。割と演技幅の広い方ですが、何故かタイプキャスティングに見えちゃうワシの偏見アイである。ご出身は大江山ですか? それは鬼の名門。んでもって清明役に緑川光…あ、そういや刀語にも出てきてたっけ。クール系の大御所としてラスト一言でさすがの貫禄ですわ。