パンプキン/のだめ/すもも

パンプキン・シザーズ16話。水道局と火炎放射マンは、謎の結社との怪しげな取引に応じている。そこに絡むは我らが三課…だけじゃなくて、一課も踏み込んできたのでてんやわんやの大騒ぎ。続きは次回のお楽しみ。


…頭からケツまで、どーもノレない話だったなあ。登場人物がどいつもこいつも頭が悪い、あるいは理不尽な基準でしか行動してくれないのでかなり困った。不可解な離反と改心をする水道局ボスや、状況を理解しようともしないチンピラ部下はまあエエわいな。速攻で軍人を撃ち殺して歩み去っていく謎の仮面男を一顧だにせず、瑣事にかまけっぱなしの一課軍人も百歩譲ろう。


んで、最も感情移入しにくいのが主人公御一統ってのはどういうこった。通常の軍事行動を取る一課を「悪」呼ばわりするばかりか、向こうに発砲命令がないのをカサに着ての斬撃三昧。「臆さぬならばかかって来い」じゃねえでしょうが。後方は後方で「同じ軍人なのに発砲なんて、そんな」「コネリー(一課の偉いさん)ならやりかねんさ」ってねえ、あんたの部下はすでに攻撃しまくってるんですがね。


とにかく、見ててなーんか「ああ、いつも正しい俺たちは迫害されるのね。でも負けない!」てな独善性が見えてモヤモヤしましたです。うーん。


のだめカンタービレ2話。パツキンの跳ねッ返り野郎登場である。のだめのドジが出会いのキッカケだとか、紫のバラの人とか、バラはバラは美しく散るとか、ああ偉大なるかな定番展開。そして語り起しからクライマックスの台詞から、意図的に第1話と同じ流れになっている構成もあり、異様に安定感のある話になってたように思う。


のだめにすっかり「餌付けさせられてしまっている」千秋が悲しくも可笑しい。メシ喰わせてやってんだから、ここはとにかくヤらせろヤらせろだろうが健全な大学生ならよーゥ、と思ったら後半はそういう展開になった上に、何だかとってもミもフタも無かったので素晴らしいと思いました。何が果実だバーバーカ(誉めてる)。あとオナニー。


演奏した後に「一発ヤっちゃった後」みたいな表情見せるのだめさん。この人にとっては音楽がしぇっくすそのものなのだな。ちうワケで、今回はみんなが各々でヤりまくるというお話でした。あとオナニー。うーん、これは楽しい。面白い。グゥ。


すもももももも14話。お化け屋敷に出る幽霊は、科学技術のメガネっ娘。誤解されたらされたなり、乗って思いを添い遂げる。今まで見たこともないクラスメートを「地味で目立たなかったから」で済ませる神経の太さは賞賛に値する所業である。


てことで、この作品の美点である「早い、安い、バカ」の特徴が良く出たお話でありました。「文化祭で禁断のお化け屋敷をやる」までで開始3分も無い速さ、困ったら「超発明ですよ」で切り抜けるという妥当性も何もあったもんじゃない安さ、んで登場人物みんなバカ。突っ込んだ方が敗北の世界観は健在である。正しい。えー、そんだけ。今回も堪能いたしました。


あっとそうだ、案外クラスのみんなに好かれてるみたいなすももさん、という描写は何かよかったな。