ユーレイデコ

●ユーレイデコ・11話。天上のマークトゥエインは都市全てのデータのバックアップシステムであり、その中にゼロの秘密がある、と。そこでの操作中に見た、ベリーの両親のデータと顛末で彼女は動揺する。「家族」というものに対するハックとベリーの認識の違いがちょっと面白い。データはデータじゃん、お互いにその目で認識できればそれが全てというハックの言葉も判るしね。…過去の両親のデータ映像と現在のベリーの視線が合うとこがラヴいことで。

まだ顔の見えない対立者として出てくるのが「インジャンクション・ジョー」か。あくまでトムソーヤーからのネタで来ますな。意味的にちゃんと管理者っぽいのが上手いなあ。そして彼…彼女は何故かハックだけをVRに引き込む。…家族、とか? さて。

夢の話は誰も聞かない

●夢を見る。実家の縁側に居ると庭に異形のものが入ってくる。灰色でペラペラに薄く、ふわふわと歩く2mくらいのもの。家に入ってこようとするので自分は隙を見て外に逃げ出すが、空気に粘性があるみたいでとても走りにくい。しかしその異形には「視覚の原理」というルールが働いており、自分だけはそいつを確認できるが他の人間からは確認されてはいけない、ということになっている。そこで他者を探しつつ逃げるがなかなか自分以外の人に出会わない。それでも何とか崖上の道に戻り、ひとけの無い横道を警戒しつつ家に戻る。帰宅すると何やら弟と妹(自分には妹は居ないのだが夢の中ではそう認識していない)が母親に叱られている。「スマホの充電業者」と名乗る人間に声をかけられたので充電してもらっていいか、と弟たちが言ったのに対して「そんな怪しげな者に関わってはいけない」と怒っているようだ。まあそれは放っておいて、例の異形はどうやら家の辺りには居ないらしい。そういえばそいつは決まった行動範囲があるはずだ、と思い出してその行動範囲の地図を描いてみる。小さな丸が直線で結ばれたような形式の地図で、各々の丸は地域名。上から「あんこ」「グルームパイル」「バナナ」「バニラ」などと並び(枕もとのメモにはそれ以外にも書いてあったが判読できなかった)、その横の別のラインには「なんかひどいことになっちゃったな」という地名がある。最後の地名はそれにまつわるちょっとした定型句・ジョークがあるらしいがよく判らない。そこで目が覚める。

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画像は他のところで描いたのに修正を加えたもの。異形の穴ぼこはもうちょっと多かった気もするが、まあこんなもんで。

天一インスタント麺のライフハック

天一カップ麺、調理指示通りに作るとちょっと物足りないんだけど、入れるお湯をちょい少なくしてスープを濃い目に仕上げると俄然雰囲気が似る。あと刻みネギを足してやるともっと似る。うーん濃いな体に悪そうな味だなと思って喰うも、どうせそのあとご飯入れて全部喰うんだし別に成分摂取量は変わらないワケであって気にすることはないと気付く。うんそうだね。よし体にいい。

ユーレイデコ/よふかしのうた

●ユーレイデコ・10話。怪人ゼロの濡れ衣着せられて追われる御一統であり、この状況を一発逆転打破するためにゼロ本人…天国…マークトゥエインに至らねばならない。デコという偽装、カスタマーセンターの隠蔽、仲間のための嘘。様々なレイヤでの虚実をめぐる側面が積み重ねられて描かれるのは、最終的に何なんだろうね。ともあれ、仲間たち・家族というお題で今までのゲストキャラが再登場してくるというネタはベタでよろしい。その一端に両親が居るってことにベリーが気付く時は多分、人質的なイベントなんだろうかなあ。あとどうぶつはかせの人、なんで急に横溝正史悪霊島ネタを喋ったのか。その場のノリだな!

●よふかしのうた・10話。吸血鬼ミドリさん担当回、メイド喫茶にて勃発する盗撮事件のなぞ。仕掛け自体は物語の展開部時点でまあまあ明らかな程度なんだけど、ハウダニットホワイダニットそれぞれがヤモリさん(男)と女性陣側の象徴みたいな感じで描いてんのがなかなか上手いなと。そこそこ内角にえぐり込みがちなとこ狙ったうえで、みんなどっか病気なんであってそれが健全なんだよと喝破するミドリさん、流石ナンバーワンメイドであり吸血鬼であって老成している。言うたら殺されそうだけど。

セリさんとはソリが合わないナズナさんだけど、ミドリさんとは別に仲も悪くないようで面白い。キャラ似てるとこも違うとこもあんのがいいのかしらね。あと全編通してメイド喫茶描写がベッタベタに質が高くて、いや俺実際を見たことないのでとやこう言えんのではあるが、マジでヤモリさんとおんなじ「スゲエ」って感想連発でしたよ。アニメ(漫画)の描写なのにさ。スゲエ。

年々歳々うっかりが増えるおれ

●現金・スマホ・カードと三本立ての支払いをしてるとそのうちミスるかなと思ってたらとうとうやらかした。外出時にはスマホと財布持ってって支払いに充ててるのだけど、さっきスーパーで商品をかごに入れてレジに着いたところで、ウチから持ってきたのがスマホと手帳であり財布がないのに気づいたことである。そのスーパーではカードと現金は扱えるがスマホ決済が無い。しょうがないのでレジのお姉さんに「あっしまった財布を忘れてしまいましたワハハ」と言い訳して商品を返しつつ店を出た。財布を忘れて愉快ではない私、誰も笑わない。

…手帳も業務上は大切なグッズなので、大体財布とかとまとめて卓上に置いてるのがまずかったのかなあ。お外に買い物に行くってときは財布とスマホの二つをひっつかんで行くってのがルーチンになってるので、スカタンやらかすと今回のような羽目になる。ならうーん…こういう事態を避けるには…スマホか手帳のどっちかに千円札でも差し込んどいたらいいのか。これで3つのうち任意の2アイテムを持ってっても最悪千円まではリカバーできる。…マジでそうしとこうかしらん。

ユーレイデコ/異世界おじさん/よふかしのうた

●ユーレイデコ・9話。アバンはパノプティコンとしての巨人アルゴスの寓話。なるへそ、クジャクの意匠はこっからでしたか。本編はフィンの過去と目的について。かつてコミュニティに危機をもたらしたことで、カスタマーセンターへの不信と同胞への後悔と自身の自律を心に持ち、そして独りで行動する。それに腹立つ御一統…特にハックは彼に怒鳴る。多分我々視聴者が初めて見る、ハックの「言葉」と言えるでしょうな。はぐれ物たちの寄せ集め、という言葉がかつてといまとで違う意味を持つ。そして、いまのフィン(と家族たち)は、かつての人々に対してどう対応するのか、ってとこでシメ。

フィンの昔の仲間に関智一稲葉実仲野裕となかなか気合の入ったキャスティング。中でアナンド雪という方存じ上げないなと検索したら、既に外ドラアテ畑で結構経験のある方のようで。何にせよ、お名前が立つと何かかんか目を引くことだなあ。

異世界おじさん・7話。アリシアさんとその後一統。ちょいテンプレ気味ではあるが、勇者である彼女は今までのお二人よりもそこそこまともなヒロインっぽい感じがする(今の所は)。お付きの二人も最初は攻撃を仕掛けてくるものの、話せば一応フツーに対応してくれるだけおじさんにとっては上等な部類ではある。…どっちかっつーとおじさんの方が悪いわなこの場合。ゴールデンアックスにせよソニックにせよ、何でもかんでもゲームの知識を現実にアダプテーションしてはいけないという教訓と言えようよう知らんけど。

アリシア御一統に豊崎愛生鈴村健一岡本信彦と大盤振る舞いなキャスティング。フジミヤ弟さんも高木渉、ひょっとして小4って彼の最年少キャラでは? と思ったけど元太が居たか。アイツあれで小1なんだよな…。

●よふかしのうた・9話。セリさん再登場、めんどくさい男と人外の理を持つ女の対決かと思ったら両方めんどくさいだけだったという話。まとめると「オタクに優しいギャルは実在する」ということでしょう。違いますけど。すべてが恋愛に直結している吸血鬼としての立ち位置に厭いたからって、相手を殺してチャラにしようと一足飛びなのがこの種族の欠落してるとこではあるんだろう。その辺を上手いこと超えられたから、今回の結末になり得たのだろうけれど。…今回は全体の量感質感も充実してて、見てていささか疲れるくらいに手ごたえがあった感じ。このノリも作品の主幹部分なんだろうな。

それにしてもヤモリさん、あのセリさんを相手にして悩みは何だと問い、介入してきたあっくんを救い、自分が悪く言われてるのではと重ったい恋愛愚痴を漏らす彼に「悪口言ってたよ」と真剣真正面から返し、殺しに飛んできたセリさんに「そうさせたあなたの方が悪い、めんどくさい」と言い切る。半ば恋愛/人間関係スーパーマンに近く、ちょっと怖いくらいだぞ。まあそんなけのことを自分に外部委託させてるとこもあっての「ずるい」という感想でもあるんだろうなあ。

ユーレイデコ/異世界おじさん/よふかしのうた

●ユーレイデコ・8話。野球回のあるアニメはよいアニメ。野球じゃないなこれ。まいいや、アヤシゲなツテから人工衛星とその秘密データがおっこってくると知った探偵団がアレコレする話。前半でチームワークを称揚したクライマックスを見せたってことは…というシコミの予感通りフィンの秘密主義/孤高性が発露しちゃうというオチだけど、さてね。この離反もどこまでマジなのやら。デコも没入もしない「傍観者」としての彼の素性は多分、この世界の根幹に端を発するものではあろうけれど。あとハンクの佐藤せつじ、今回大塚芳忠のテイストもイケんじゃないかって気がした。こういう独得の存在感は得難いことであります。

異世界おじさん・6話。前半はおじさん転生直後の顛末。たわしより二桁安い価格で見世物小屋に売られた上に1週間放置され、その後一晩中獰猛な魔物に襲われ続けたという状況を「いいスタートを切った」と言えてしまう程の経歴。価値観の逆転ですな。ボルテッカだ何だと月の光に語りかけてたら(そういやこの人テッカマンのわるいひとだったわ)光の精霊に言葉が届いていた、ってのはまあ確かに僥倖ではあった。後半はやっぱり悠木碧クソニート演技が光ることだ。線が細くてかわいらしくて人間的(?)にマジでダメなキャラ、ってのはハマり役である。あと見世物小屋の親父に何故か乃村健次。何でまたこんなとこで?

●よふかしのうた・8話。新キャラ・マヒル氏登場。コウくんとアキラの共通の友人で、軽い外見ながら成績・スポーツ・人格どれも満点。コウくんがちょいキモムーブしちゃうくらいのパーフェクトな人である。そしてコウくんはよあそびキャラの先達として、彼に意図的ならざる指針を示しちゃったようでんな。まあそれもよあそびのダイゴミよ、と思ったらどうもそのお相手もヴァンパイアなのか? ってとこでシメ、か。こっちの方はどうなんだろう。なんか不穏な感じがせんでもないけれども…。

セリさんにマニュアル通りのデートプランを授けられ、ナズナちゃん相手にそのまんまやって失敗するコウくんは確かにある種のかわいさがある。この人は少し人間性に欠落があるように描かれてるけど、こういう…デートの機微とかは…ワシも全然ダメだし。それは単純に非モテ人間だからってだけですけども。んで結局ちゃんとフォローしたとは言え、セリさんのプラン見てその足で帰っちゃうナズナちゃんは大人げない。保護者っぽくて対等っぽくてガキっぽい、彼女のキャラではあるよなあ。