ユーレイデコ/異世界おじさん/よふかしのうた

●ユーレイデコ・8話。野球回のあるアニメはよいアニメ。野球じゃないなこれ。まいいや、アヤシゲなツテから人工衛星とその秘密データがおっこってくると知った探偵団がアレコレする話。前半でチームワークを称揚したクライマックスを見せたってことは…というシコミの予感通りフィンの秘密主義/孤高性が発露しちゃうというオチだけど、さてね。この離反もどこまでマジなのやら。デコも没入もしない「傍観者」としての彼の素性は多分、この世界の根幹に端を発するものではあろうけれど。あとハンクの佐藤せつじ、今回大塚芳忠のテイストもイケんじゃないかって気がした。こういう独得の存在感は得難いことであります。

異世界おじさん・6話。前半はおじさん転生直後の顛末。たわしより二桁安い価格で見世物小屋に売られた上に1週間放置され、その後一晩中獰猛な魔物に襲われ続けたという状況を「いいスタートを切った」と言えてしまう程の経歴。価値観の逆転ですな。ボルテッカだ何だと月の光に語りかけてたら(そういやこの人テッカマンのわるいひとだったわ)光の精霊に言葉が届いていた、ってのはまあ確かに僥倖ではあった。後半はやっぱり悠木碧クソニート演技が光ることだ。線が細くてかわいらしくて人間的(?)にマジでダメなキャラ、ってのはハマり役である。あと見世物小屋の親父に何故か乃村健次。何でまたこんなとこで?

●よふかしのうた・8話。新キャラ・マヒル氏登場。コウくんとアキラの共通の友人で、軽い外見ながら成績・スポーツ・人格どれも満点。コウくんがちょいキモムーブしちゃうくらいのパーフェクトな人である。そしてコウくんはよあそびキャラの先達として、彼に意図的ならざる指針を示しちゃったようでんな。まあそれもよあそびのダイゴミよ、と思ったらどうもそのお相手もヴァンパイアなのか? ってとこでシメ、か。こっちの方はどうなんだろう。なんか不穏な感じがせんでもないけれども…。

セリさんにマニュアル通りのデートプランを授けられ、ナズナちゃん相手にそのまんまやって失敗するコウくんは確かにある種のかわいさがある。この人は少し人間性に欠落があるように描かれてるけど、こういう…デートの機微とかは…ワシも全然ダメだし。それは単純に非モテ人間だからってだけですけども。んで結局ちゃんとフォローしたとは言え、セリさんのプラン見てその足で帰っちゃうナズナちゃんは大人げない。保護者っぽくて対等っぽくてガキっぽい、彼女のキャラではあるよなあ。