ゲッターロボ

ゲッターロボアーク・10話。はるかな空間の先で初代ゲッター3パイロット・巴武蔵と出会う。蟲どもとバチバチの戦争中であり、彼の意識はなんかちょっとおかしい…いやもともとゲッターのキャラってこんなもんかもな、と思ってたらエンペラーの「記憶」から作られた代替無限の人造人間、とのことで。彼の語る「未来の回想」は、この宇宙とゲッターエンペラーの意志のバカでかい物語…なのだが、どうやらその未来にはレプタリアンは居ないようで。つまり、カムイの立場は…というね。

底知れないゲッターという巨大存在のうすら怖さがよう出た話ではある。この「どうしようもなさ」な感じに比べると、百鬼帝国も蟲流国もなんか格が落ちるわなあ。それはまあ、人間も同じなのだけれども。

 

かげきしょうじょ

●かげきしょうじょ!!・10話。うんどうかい本番。ここでサラサさんがリレー選手に大抜擢されたことで、いろいろと波紋が発生するというシカケ。例によって花澤さんの人が実に効果的にイヤゴト言うので、これが物語をあっちこっちに枉げてドラマを発生させているのだなあ。…この人はこの人でなんか根っこがありそうなんですけどね。んで、スの自分を出すことにどうしていいか判んないサラサさんに「こうなりたい自分を演じよ」とサジェストするのだが、結果として巨乳アニメせくしーお姉さんの自分を演じると決める。それでいいんか。いいんだろうな。結局あんまり役に立たなかったけど。…先輩巻き込んですっ転んだ状況からの「正解」が実に正解で、確かにこれこそ客の求めているものだよ! って感じでした。上手いね。

 

ゲッターロボ/サニーボーイ

ゲッターロボアーク・9話。海底の恐竜帝国にまで侵攻してくるアンドロメダ流国。彼らは人間/地球をこそ宇宙の害悪だと言い、全霊をかけての総攻撃を宣言する。…よう判らんがこれ絶対、人間や地球というよりゲッターが破滅的なことやらかしてんだろうな。それはそれとしてタクマ達の立場からするとはいそうですかと殲滅されるワケにはいかないので抵抗してんのだが、ここで真ゲッター/ゴウさんの負担がすげえでかい。この人居なかったら一瞬で話終わってた気がする。なんやかんやでコンタクトのヤツみたいな時空転移装置によって敵本陣に転移し出会ったのが辻親八の巴武蔵、ってのはなかなか熱いことであるな。

今回所々で妙にキャラの顔がかわいかったり丸っこかったり、あるいは濃い目の筆致だったりしてて見てて「今日ちょっと独特の絵だな」と思ったけど、スタッフロール見ると作画系は全てネクストアニメーションスタジオ、検索すると台湾のスタジオらしい。ゲッターロボのようにキャラ作画の許容性が広い作品だと、こういうのアリだなとは思ってしまった。元からこのキャラデザでも問題ないくらいだなあ。

●サニーボーイ・8話。犬のヤマビコさんの過去について。どこかトボけた立ち位置の彼について、まあ何だ…ようここまでヘビーな「5000年」を設定できるもんだなという、そんな回想話。彼はただ単に「今のこの世界が続けばいいな」と思っただけなのに、それすらも判断と人間性と主人公性が足りぬ、とばかりに誰も悪くない最悪性へと落ち込んでゆく。破滅へのキッカケをもたらす「戦争」という青年も、ヤマビコさんが心酔する無私で全能な存在であるコダマさんも、あまりに寓話的すぎて身と心のあるリアルな存在とも思えない。多分、ヤマビコさんが苦しんで何かを語ること…その為の世界と人だったんだろう。いや、メタ的にもだけどその下のレイヤでも…ある程度はねえ。語り終えた後でニャマゾン姉さんが「一緒に寝ていい?」つってんのがすげえいい距離感の親愛の情でよろしかった。

コダマさんに竹達、戦争さんに遊佐。ヤマビコ犬のツダケンと合わせて、もう朗読劇と言っていいくらいの質感量感であっぷあっぷしました。ちょっと意識高すぎるアニメではあるなあ。

 

餃子の皮を雑に使う料理

●餃子の皮で豚肉と大葉を雑に包んで焼く、というネットレシピを知ってやってみようと思う。豚の切り落としを醤油・酒・みりん・ニンニクで揉みこんどいてちょっと置き、大葉と一緒に餃子の皮で「雑に」つつんで焼いたのをおろしポン酢で喰う。…うん、雑に旨い。普通の餃子だと白菜やキャベツなどの野菜が少ないと食感が固くてあんまし好みじゃないんだけど、これは目先が変わったことによるものか、あるいはミンチじゃなくて切り落とし肉だからなのか、意外と食感が悪くない。肝心の味も、ごくシンプルな前提条件からこれになるんだな、と多少感心するくらいの「料理っぽさ」になる。大葉がいいのかね。まだ餃子の皮と大葉が余ってるのでもっかいできるな。包む手間とかあるのでズボラしたいときには少々アレだが、思い出したように作って喰うにはかなりエエかもしれん。またやろう。

 

かげきしょうじょ

●かげきしょうじょ!!・9話。歌劇団一大イヴェントのうんどうかい。これの準備をベースとして描かれるのは沢田の双子さん担当回。そらまあね、双子のドラマっちゃァその自我が分化しているかしていないか。同一の存在でいられなくなったとき、自身は世界と/自分とどう折り合いをつけるのか。…「やがてまた、二人の道は交差するだろう。その日まで…」という、実に若者らしい希望を持ったオチの付け方がこの作品らしいやさしさだと思った。キャストの中の人も双子さんなのね。今までこんな役いっぱいやってきただろうけど、その辺のメタな意味合いも感じられる、ってのはちと裏を見すぎだろうな。あと「専科」っていう概念は初めて知りましたけど、なるほど…やるだけやってきた実力派たちが「組」を越えてのサポート役を引き受ける…って、なんかこう超一流の仕事人集団って感じでさ。かっちょいいよねえ。あと双子のケンカに巻き込まれて仲直り、お部屋にもどってきたサラサさんに「お帰り」つってるアイちゃんが旦那さん風情であった。いや奥さん風情かもしれない。

 

サニーボーイ

●サニーボーイ・7話。分断された状況下、キーとなるらしきナガラさんを糾弾する集団を扇動する者。一方のナガラさんはアリの巣にてさかさまの世界を構築する手助けをする。天井からぶら下がるコウモリさんによって。…何だろうねこの寓話の集積体。ナガラさんの流されやすさとか言われたとおりに蜘蛛を喰う話とか、ホンマ誰かの夢の話みたいだ。その誰かってのは…ラジダニなのか? あるいはすべての漂流中学生なのか。ともあれ、各コミュニティにおいてそれぞれ進むべき方向性が見える状況下、ここで初めてじゃないかしらって感じでノゾミさんに何らかの迷いが見える。この迷いさえも「作劇場の必要性」に見えちゃうのがこの人の特殊性であり、一種の「つまんなさ」だろうなあ。後々ひっくり返される前提のつまんなさ、だとは思うけれども。さて。

 

ていどのひくい飲食を

●出先でそこそこストレス受けて昼頃解放、あとはもうフリー。手近なコンビニに入って朝昼飯にしようとしたが、なんかむしゃくしゃしたのでなんかする。バンズとチキンの揚げたのを積層してチキンバーガーとし、あとペットボトルのノンカロリーコーラと安焼酎の100円のを買う。コンビニの外に出てコーラちょっと飲み、空いた容積に焼酎ぶっこんでコーラチューハイとしこれを飲みつつチキンバーガーを喰う。我が製造過程を見なければ、町を通る人たちからはフツーにコーラ飲んでるようにしか見えない。いろいろと程度の低い飲食シーンであり、モヤモヤした気分に相対するには悪くない濁り加減だった。うん、いいなこういうの。心の底にある「もうええわいどうでも」という、そんな心根にフィットすることである。満足したので帰ります。げっぷ。