ゲッターロボ

ゲッターロボアーク・8話。海底の恐竜帝国にてくすぶるアークご一統。カムイさんは人間と恐竜とのハーフ、その上ご落胤としての貴種性があり、更には恐竜人間の今後を握る可能性も有していて、つまりはどの陣営にとっても扱いに困る存在である。最も危険な罠、それは不発弾…みたいな。そんな高度に微妙な状況を、俺が気に入らねェからってんでムリクリぶっちぎるタクマさんがええ兄ちゃんである。この辺のちょっと古臭いデフォルメとベタな演出が、この作品の性格によく合ってんなと思った。あと地上パートは相変わらず黒いゲッターに頼りきりでなかなか危うい。しかし過去を引きずりつつもちゃんとヒーローしてる櫻井ってのは割と珍しいかもしれないな、これ。

 

かげきしょうじょ

●かげきしょうじょ!!・8話。星野さん担当回、彼女が入学前にいかにありしか。…気は強くてプロ意識も高いが、身内のスタアの光に影を見ることもある、年相応のお嬢さんとしての星野さん。似た境遇の野球男子との交流、心が付いたり離れたり…そんなひと夏分の掌編としてなかなかようできたお話でした。押さえつけていた恐れや焦りが花火大会のその瞬間に顕在化する、あのドラマチックさは若さならではの作劇だよなあ。そのあとの歌も良い。あれは声優、一世一代の大舞台であったろう。お見事。あと野球シーンは色彩設計がヤケに現実感が無くて、なんか夢の一瞬を切り取ったみたいになってた。あれは星野さんの心象風景でのあるんだろうかしらね。

 

サニーボーイ

●サニーボーイ・6話。ナガラさんは観測者として望む未来を選択し確定しようとする。そしてそれは確定した…ように見えたが、その確定させた未来にナガラさん…このアニメのしょっぱなから居たナガラさんは居ない。それはそうだね。彼は観測者であって被観測者≒望んだ未来に居るナガラさんではないのだから。「神はサイコロを振らない」はアインシュタインの言葉であり、量子力学的には偽であるようだ。観測されなかった不確定性に沈んだナガラさんたちに、大川透の人はイヤミったらしく卒業おめでとう、と言う。うわあイヤらしいなこのストレンジラブ博士かラガーフェルドみたいなおっさん。まだ犬の先輩の方が津田健次郎の声にもかかわらず親しみやすいや。でかちち先生は知りません。

 

北斗の拳が代表作となるだろうか

須田正己がお亡くなりになったのは今聞いて、一言だけでも哀悼の意を表しておきたい。所謂超絶作画系というカテゴリで語られることは少ない人だけど、マジ上手いんだよなあホントのところ。最近だと巌流島のポスターの絵見て「元気だなあ」とか思ってたんだけど…77歳かあ。生涯通じて絵でガッツリ仕事してるという、そういう存在は憧れである。改めて哀悼の意を。

 

ゲッターロボ

ゲッターロボアーク・7話。恐竜帝国と和平を結び共通の敵・アンドロメダに対処するという海底パート、圧倒的な物量になすすべもない地球側に突如現れた謎の黒い真ゲッターという地上パートのカットバック。黒いゲッターのごっつい強さがかっちょよくて、当然ながらフツーに頼れる味方とも言いづらい不穏さが怖くもある。んで恐竜帝国の方はこれまたいろいろと不穏、一枚岩ではないところへカムイというイレギュラーが加わってどうなることやら。それにしてもキャスティングは相変わらず豪華なことで、半分ボケちゃってるかつての将軍・バットに若本規夫とかね。検索すると初代の声は緒方賢一だそうで、今回は人間側の理解者役らしきハン博士をやってんのか。ゼエタクやなあ。

 

餃子への偏愛と執着


●翌日休みの日は料理の片づけをしたくないのと「そういう固定行動による微弱な快感」によって、だいたい飲み放題の居酒屋とか焼肉屋とかで独りでぐずぐず呑み喰いすんのが定番行動だったんだけど、この状況下では酒の提供店自体が無い。ほな折角の開放的な休み前、どないしたもんかというとこれがもう、餃子でビールの一択になっちゃってんのが我ながら融通効かなくてダメだと思う。餃子部分は味の素の冷凍餃子だったり近所の餃子専門店のだったり王将餃子だったりと多少のバリエーションはあるが、それでビール飲むというパターンは共通となる。ほかにいろいろあるだろう、ピザ頼むとかちょっと先の唐揚げ専門店とかコメダでバカデカメニュー持ち帰るとか商店街肉屋のちょいとお高いステーキ肉をゼエタク購入して焼くとか、お休み前の祝祭的なメニューとしてはねえ…でも結局餃子になってしまい、多少の後悔もビール飲んで餃子喰ったらあっという間に消滅してしまうのが良くない。現に今、餃子喰ってビール飲んで、なんかこう…幸せのパラメータ上昇値が半端ない。…俺、やっぱり固定的な環境からの変化にストレス感じるタイプなんだなあ。SFとかで人類の進化への障壁となるようなヤツだ。まいいや。