●駅からの帰り道にある空きテナントが埋まっていた。ここは焼き鳥屋→大衆居酒屋と変遷してていずれもお手頃価格かつ安い飲み放題付きだったのでちょいちょい利用してたのだが、しばらく前に廃業してそれっきりだった場所だ。今回そこに来たのはカレー屋、それも今世紀になってちょくちょく見かける、店員さんみんな本場っぽい外国の人でナンのおかわりありますよ系のあのカレー屋である。そういう店をトータルでプロモートする業者が商売として成立してると聞いたことあるが、詳しくは知らない。
それにしたって過当競争な気がする。自分の知る限り、駅近辺の類似店舗はこれで4件目。そこそこ社会人や学生の客が見込める環境とはいえこれはさすがに多い。ランチタイム開店ちょい過ぎくらいに入店したら客は自分ひとり、喰って出るまでの小一時間に入ってきた新規客は他にひとり。夜間にどれだけ客が来てるのかは定かじゃないが、やっぱどうもこれは…先行き厳しいんじゃなかろうか。
そう、結局ワタシ入店して喰ってんですよね。もちろん入店にちゃんと理由はある。ビールハイボール99円だったからだ。ううん素晴らしいこのささやかな苫屋の灯りを消してはならない。ああ日印の文化混交の象徴ここに在り。まあ軽口はともかく、一つの店が潰れちゃうってのは単純に心苦しいので続いてほしいってのは本意です。この手のカレー店の常として味自体はちゃんと保証されてるし、できれば客が増えて存続してってほしいものだ。…壁ポスターの「ハイボール99円」が手書きだったので、そのうち通常価格として300円くらいになっちゃうんかもしれんけども。ううん。
