AIの遺電子

●AIの遺電子・7話。Aパートは事故によって障害を被ったヒューマノイドを、治したいという活動家と迷う家族。電脳に手を入れること、それ自体センシティブなことではある。しかしどうやらそれ以外にも何かありそうで、さてどんな電脳的障害が…と思ったら、「治療」した結果の男は元の粗暴さを取り戻していた、と。…あー、うーん。なるほど…。それはまあ、息子夫婦からしたら迷うわなあ。治療を拒否することが非人道的だってのは判った上で、今のほんわかした状況をチャラにしちゃうのはねえ。なかなか重い。

Bパートはカスタマーサービスとモンスタークレーマー。激務で胃を壊しちゃうヒューマノイドさんが滑稽であり悲劇であり。お前みたいな人間もどきじゃねえ人間をよこせ、つって叫ぶクレーマーに、「謝罪屋」を外注してみたらなかなかの非人間性に引いちゃうサービスの人。良い警官・悪い警官メソッドの変形っつーか、こういう「舎弟をド突き倒して客に謝罪を乞う」ってのはヤクザ屋さんの手法であり、まあ…効果的ではあるでしょうな。人間性って何でしょうね、とそういう話。

相変わらず面白い。次回は超AIのミチさん話ってことは、メインのストーリーが進むような回かしら。どうかしらん。