おそ松さん/ルパン三世

おそ松さん・21話。Aパートは麻雀話。構成としてはそれらしく始まりパロディとネタを盛り込みつつ最後はエスカレートしてしょーもないオチ、という黄金フォーマットではあるが、この作品のテイストと方向性がよく判る一編だったと思う。哭きの竜とか福本マンガとか「東一局五十二本場」とかの定番ネタも然りながら、前半部分の「マンガとかでよくある読みあいパロディ」は(ホンマのところどうなのかってのはともかく)こういうのあるよねェというリアリティとしてすごく気合入っててよろしかった。

腕前としては兄弟みんなダメなんだけど、でも全つっぱとは言え一応アガれるおそ松がこん中じゃ一番強いよなーと思ったらまあその通りになりました。最後、もうどーしよーもないのでムチャクチャやって御破算にしちゃうあのノリが懐かしい。学生だよなアレ。いやこいつらはニートだけど。

Bパートは神松さん。兄弟の人間性が抜け出して出来上がった完璧な存在であり、彼を潰そうと悪巧みすればするほど結果としてパワーアップするという…ううんこれはどうしようもないな、でも神松ができるなら悪魔松もあるだろうし…ああやっぱりね、という。そらまああの兄弟なら悪い部分の方が数百倍デカいだろうしなあ。…エエ人松に野島健児、悪松は杉田智和。何でしょうねこの…「ああうん、しっくり来るわ」というキャスティング。この二者、スタッフロールでもちゃんと白と黒の色つきになってんのね。凝ってんなーバカ!

ルパン三世・21話。今回の舞台は日本…ってェか、なんだこの日光江戸村千と千尋を融合したみたいな町。どっか元ネタあんのかな。こんな感じですべてが構成された日本だとしたら面白ェなーと思ったら高速道路とかは割と普通だった。ま、あれも海外から見たら日本の特徴的風景だろうしね。てことで構図としてはルパン(と不二子)VS日本人探偵の話。

ゲスト敵役の明智ホームズ耕助というヤケクソみたいな名前がすごいが、こういう名前しといて切れ者ってのはルパンじゃよくあるからな…と思ったが、なんか強いんか弱いんかよく判んない人でした。確かに銭形が「こんなヘッポコに捕まるとは」と愚痴るのも判ります。お話の都合上もあるだろうけど、一旦敗退して逃げた不二子ちゃんが打ちしおれてんのがなんかかわいいと思った。「そこで落ち込むようなタマじゃねーだろ!」ってのはあるけどさ。

あと何だ、からくり盗む時に使ってたルパンの車、あれって旧セリカですかね? 確かにルパンが足として使う自動車はちょっと旧い車の方が似合うわな。