吸血鬼すぐ死ぬ/虚構推理/ヴィンランドサガ

●吸血鬼すぐ死ぬ・2話。Aパートはミカヅキくん登場、中2的な高プライドのダンピールハンターでそれなりに力量もあるが、まあ新横ではねえ。「ブラック企業にやっと入ってきたほほえましい新人扱い」ってのは言い得て妙ですわ。まあ辞めちゃうんですけどねシンヨコ。Bパートのドラルクの日常、AOC認定って何? と思ったらフランスのワインなんかのお墨付き制度なのね。…吸血鬼用の血も認定してんのかあ…。Cパートはドラルククソゲーレビュー。作中重要アイテムであるクエストオブソウルゲートの詳細。原作ではこの話が初出だったっけか。スタッフロール見たらゲーム主人公が杉田智和だった。…あのOPでワケ判らん声で叫んでんのがそうだったの!? てことはあのやたらエエ声のヘラクロキングダムも杉田だったのか…稲田徹の兼役かと思った。

●虚構推理・2話。雪山にて遭難「させられ」て死にかけの男と襲ってきた雪女が小泉八雲のアレについて言い争うという…この作品はおひいさまコンビ以外のヤツもみんなこんなんばっかですんかね。不幸を煮詰めたような男といらん弁の立つ雪女、のちに再開してええ雰囲気だが、しかし「人間に関わると厄介ごとを招く」、理の異なる者が交わると歪みが起こる。蟲師でも見たねこのテーマ。その上でおひいさまのアドバイス「避妊すればヤってもいいんじゃね?」は流石の品性である。ブレないなあ…。ま、事件はこっからが本番のようですけども。

食い意地の張り過ぎた雪女に悠木碧。シュッとした美人に悠木碧。いや何でもない。しかしコメディ能力と恐ろしい様相の双方が求められる演技力となると相応しいことこの上ない。いい演技だと思いました。しかしこの雪女さん、ビールより発泡酒好きとか妙に所帯じみてんな。

ヴィンランド・サガ・2話。エイナルの奴隷初日、旦那の部下である小作人からは当然のようにゴミ扱いされて腹は立つ。しかし主人とこの2号さんがかわいかったのでちょっと気は晴れた…という話。今んとこ旦那のケティルはこの時代にしてはかなりマシであるが、浮ついたバカ息子が悩みの種。でも彼にも麦を無駄にする行為に顔をしかめる程度の良識はある…ってのが伏線だろうな。直情的な傾向はあるがちゃんと抑制もされてて人間らしいエイナルのキャラは、視聴者の代弁としてなかなか良い。対照的なのがトルフィンで、目に生気が無くて何も反応しない…お前ホンマ抜け殻なんやな。しかし1期と比してすげえ地味なシナリオで、それを絵も演出も重厚にやってんのでどっか海外ドラマっぽい感じがする。いやおもろいけどね。