よふかしのうた・惑星のさみだれ

●よふかしのうた・2話。ヤモリさんはヴァンパイアになりたいのでナズナさんを好きになろうとしている。なんかえっちなお姉さんと同衾したり身を寄せ合ったりすることにはドギマギはするが、しかしまだ「好き」ではない。でも好きになれそうな予感はする。…吸血鬼とその吸血相手という異常な関係性の上に、お互いの不完全な未熟性が「いい感じに噛み合わない」ので、どうにもこうにも上っついた不思議な雰囲気があんのだなあ。ナズナさんの、えろい下ネタはばんばん言うし行動もするけど、精神的な親密さについてはやたらに奥手、というキャラ設定はあざとい。…あとやっぱり夜の描き方よね。この凝りに凝ったBGがぽんぽん消費されてく贅沢さは何だろうね。もったいないわあ。

惑星のさみだれ・2話。雨宮さんのちょっとした言動行動から判る礼儀正しさが面白い。相方のトカゲに対する態度からしていくらでも辛辣にはできるのだろうが、玄関で自然に靴を揃える・トイレの場所を聞くやり方など、根っから身に付いた丁寧さが隠せない。そういう描写を積み上げてんのね。だからこそ、彼の内包する鎖のようなヴィジュアルの昏さが際立つのだが。驚異的な戦闘能力を見せるさみだれ姫の評価としてまず「美しい」が出るのもなんか…ねえ。そしてその姫、大空直美が良い。関西弁で自然に、開放的な破天荒姫を演じられるってのは得難いタレント(本来の意味での)ですよね。