姫様拷問の時間です/ブレイバーン/ダンジョン飯

●姫様拷問の時間です・10話。・ビーチでスポチャン、所謂水着回。ここぞとばかりに作画リソースぶち込んできてて、水着描写も然りながらアクション的な見せ場も満載になってた。お話的には「姫様の身体的能力がバカ高い」パターンがここでほぼ確立した回と言えるか。あとトーチャーの心には天使と悪魔じゃなくて、悪魔と政治家と文筆家と革命家が居ることが判った。…どういう合議制なんだろうね。あとあと茅野愛衣さんは集合話にいらっしゃらないことが多い…。大人の事情とかそういうン。

・再々登場白騎士ルーシュと魔王様。魔王様にオタ友人ができるというほんわかしたネタに、魔王本人の桁違いの強大さが乗っかるというギャップがキモですかね。ルーシュは初期のちょいお色気ネタからここでいい感じに路線変更できたかなと思ったんだけど、今んとこ出番が無いんだよな…。折角だし久々に本編でも再登場したらいいのにな。

・バニラちゃんとトランプ。3回目にしてドストレートに姫様と友達になりたいってとこまで来た。まあ最終的にはこのツンデレさえも無くなって、「ちょっと奥手のかわいいお嬢さん」にまで至るんですけどね。ご両親の登場も見たいことである。

・Cパートでトーチャーが牛丼屋で親子丼喰うだけの話。女性版孤独のグルメ、これ単体だと流石に作品的に練りこみなどがちと薄いけど、「姫様」という作品内のいちジャンルとしてであれば十分なニッチとなり得るってワケだ。牛丼屋「なかじ」、モデルはなか卯でしょうか。ナカジって確か側近カナッジのモデルの編集者さんだっけか…と思ってたら声が本人か。…どこ向けのサービスなんだこれ?

●勇気爆発バーンブレイバーン・10話。冒頭から朽ちたブレイバーン。彼の成立をダイジェストで説明し、今後の未来をダイジェストで見せて、未来で成長したルルは今一度過去に…物語上の現在に戻る。消耗品電池のルルが自我を持ち、超越的デスドライヴのスペルビアをおじさまと呼ぶ…んだなあ。スペルビアもすっかりおじさまが似合うキャラになっちまってるけどもね。この辺、2クールとかなら数話かけて展開するとこだろう。

そしてこういう怒涛の「フリ」を見せたってことは、この作品の性質上「この話で見せたいものはまた別ですよ」って流れである。てことで、本編はルルとスペルビアがお見合いしてスペルビアが脱童貞する話である。…フォーマットとしてはサブ主人公ポジションのキャラが障害乗り越えて成長するという定番の話なんだがなあ。融合シーンが虹色の背景なの、そういうネットミームありましたねとか思ってたら、なんかハートエフェクト飛ばしてるしどっちかっつーとプリティでキュアとか魔法少女の方面だな。その前の時点で融合挑戦が何故かアメフトになってんのとか、それ必要か? って感じで可笑しいのも吹っ飛んだよ。

ラストバトルに2機4名だけで飛んでいくの、つまりエエトコで他のみんなが駆けつけるって仕込みかしら。あと折角だし、ブレイバーンとスペルビアの合体とかもあるとおいしいけどなあ。まあ次回以降。

ダンジョン飯・11話。不安と共に赤龍との闘い。当然まあ、予定通りには進まないワケで。イレギュラーありつつも何とかなりそうってとこでケンスケが、ああもうコイツ、っての間抜けかつ絶望的でこの作品らしい。センシの斧が粉砕されたことも含め、このパーティの弱点が一気に出てきてる…今までのツケを払わされてる気がモリモリとする。

その上で、代替案が「うまいことハマる」とは言い難いほどに、疲弊とダメージをガッツリ受ける。結果のドラゴンスレイを成し遂げるクライマックスは流石に見どころ満載。瀕死のライオスの走馬燈回想シーケンス、ファリンの人となりと村内での微妙な立ち位置が判りやすい。特にライオス主観でのファリンの笑顔が年相応な無邪気さでいい。そして「私のことは気にしないで」というセリフで去ってゆくシーンは…その後の展開を含め、物語上の伏線として絶妙と言えそうだ。

洞窟探検の如く龍の腹中を掘り進んで臓物を開く辺りの、どんどんと不穏さが増していくイヤな感じ。ラストに血まみれの頭蓋を見せるとこまで、とてもに効果的ながらズンと心が沈むなあ…。上手い作劇だけに、余計にねえ。