異世界おじさん・惑星のさみだれ・よふかしのうた

●新番組・異世界おじさん。西暦2000年のゲーオタシーンに取り残されたまま現代(2017年)に蘇ったおじさん。17年をファンタジィ世界で無双するもいろいろと勘違いしたりする、そのギャップが細目となる。殊にセガネタに偏重してんのが見どころというかカラーだわな。魔法の決定/キャンセル音がいちいちサターンのだったり、タイアップしっかりやってんなあとか感心する。…セブンフォースってエイリアンソルジャーの方か。俺エリソルは見たことしかないからてっきりガンスターヒーローズの方かと思った。まいいや。とまれ、このユルい感じで1クール分ちゃんと進むなら面白そう。見てみましょう。あと子安と福山によるちょいオフビート気味な掛け合いも良い。演技力出るねえ。

●新番組・惑星のさみだれ。全体に流れる軽妙さと落ち着きのバランス、主人公・相棒・ヒロイン(?)それぞれの一筋縄ではいかない重層的なキャラクタ、そしてあまりに即物的かつ圧倒的な「危機」のビジュアルなど、通り一遍の作品とは手触りからして違いまっせという第1話ではある。初回のザコである「泥人形」、ワケ判んないデザインもいいけど目の前にいきなり迫ってくる異形な動きの演出が良かった。あと姫にして魔王かつヒロインっぽいさみだれさんね。人当たりのソフトなカンサイお嬢さんというファーストコンタクトから、妙に覚悟のキマった精神の発露を経て「お前がラスボス違うんか!?」という無法な発言含めてなかなかのカリスマがある。雨宮さんが覚えず拝跪するのも判るわなあ。…てことで、ちょっとバジェットが少なそうではあるもののとりあえず面白そう。この先絶対キッツイ展開になるのは目に見えてるけどさ。

●新番組・よふかしのうた。録画してたのを今見る。日常としての昼と峻別さるべき非日常の主役である「夜」の描き方が周到かつ上手い。冴え切った星月夜も人工的な都市の灯りも、その絵面だけで場を持たせる程度の配慮がある。そしてその非日常な夜の演出を踏まえた上で、Bパートの冒頭蛍光灯照明下での日常ギャップもいい。主人公二人、人の少年と吸血鬼のお姉さんの「お互いに無いもの」を感じさせるキャラ設定もよろしい。…感想は書かないけど見るつもりというカテゴリだけど、他の視聴作品の脱落具合によっては変更もアリってことで。それにしてもコトヤマの人、一発当てたら自分の趣味嗜好にベタノリな作品で…みたいな邪推しちゃうけど、その上でちゃんとアニメ化までされちゃったらこちとら文句も言えんわなあ。