バビロン/けものみち

●バビロン・6話。ここにきて妻の人が出てきてなんかいろいろフラグ的に怖い正崎さんの一方、選挙前の自殺法是非の公開討論が開催される、という流れ。齋さんの論法は必ずしも正鵠を得たものではないが、複数の論敵の要件をひとつひとつ丁寧に論駁してゆくあのやり口は、少なくとも大衆に対するアピール力は高そうだ。そして野丸さんの「例の少年被害者を持ってくる」という切り札をあっさりひっくり返すっっちう不気味さ・喰えなさも怖い。ここまで計算して息子をユーチューバーにしたんかしらん。曲世さんが一番奥の黒幕だろうことはあんまり疑ってないが、案外この齋さんも傀儡とは程遠い存在なのかも、とか思いはじめました。ちょろいな俺。あと本編には出てこなかった曲世さんの、予告セリフ一言でのあの存在感。語尾にハートマーク付けながら「次回、最悪♡」ですもんな。怖いよ。

●旗揚!けものみち・7話。ここしばらくテンポが少々冗長気味で、今回もちょっとその気はあるんだけど、やっぱレスリングがらみの話になると作品の独自性が出てきて面白くなるな。願わくばゲストキャラ・セリスさんのレスラー的バトルをもうちょっとメイン的に扱ってもらえるともっと良かったのだけど。次回以降、この世界での興行としてのプロレスが見られる方向に行くなら割と期待できそう。今回はいっちいちめんどくさいゲンゾーさんのキャラがホンマに主人公として結構ありえないくらいめんどくさくて、周囲の人にこそ感情移入させるくらいであった。というか、ちゃんとそういう移入先を作ってるのが上手いってことでもある。ヒゲ四の字、マジでやるんだ…。