オルフェンズ

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ・18話。ギャラルホルンの策謀を白日の下とし、「腹立ったんなら衆目眼前でワシのタマァ取ってみィや」と啖呵切ったクーデリアさんである。このハッタリは奏功して危機的状況は切り抜けられたものの、同時に彼らとお嬢様は世界に対して決定的に自己アピールをしてしまったことになる。それまでの隠密計画は再考せざるを得ない状況だが、そこへやって来たるは謎の仮面男…って早々に正体がバレましたよ!? 早いな! とまあそんな話。…バレた直後にアイキャッチ、サブタイが「声」ってそういうことですよね? いや仮面の人の声だけがメインじゃないんだけどさ。

とまあ今回はあっちこっちでキャッチー過ぎるネタがぽんぽん出てくるという妙なテンションの回。上記の通りマッキーの正体があっという間にバレちゃったのも話作りとして面白かったけど、OPでいかにもミステリアス、ははあこれは喰えない女として一癖もある人なんだろうな…ってな公家顔の人が実はすっげえおもしろおばはんだったのがインパクトあった。カルタさん、ですか? 部下にパツキンイケメン揃えた戦争好きのオバハンっての、何となくこの人だけ富野キャラっぽい匂いもしますな。あとやっぱりトドさんが生きていた。ついでにマスクさんの参謀みたいなことされてますけど、確かに強かで小物っぽい性格は案外助言者としては悪くないかもしれない。それとあと世界の上のほうの人がいろいろ出てきましたが、麦人に速水に沢海に、というコワモテメンツなのでコワモテである。これは怖いよね。いろいろと。カルタさんは井上17歳ですし。

ラストは張り詰めすぎていたお嬢様が、ミカとアトラと一緒に泣くまででシメ。大きな話をこういう生理的な、小さなことに集約して情感を盛るってのは判りやすくて効果的。フミタンとか革命とか、いろんなことに対して「やっと泣けた」というのが重要なんだろうね。