プラネット/ハイスコア/バキ/ルパン

●プラネット・ウィズ・5話。前回割とギャグっぽく処理されてたネズヤ先輩の状況が結構シリアスで、要するにあの精神攻撃にやられちゃうとその人の意欲を失ってしまう、という…ロボトミーっぽいなこれ。んで本編はジジイのターンで、この人がほんとに喰えないタイプでかっこいい。先輩がやられてしまった酒池肉林妄想も散々楽しんだ後で「じゃ、戻るわ」という図太さですよね。清川元夢のエエ声も聞けてお得なシーンではある。秘書の人が案の定スパイだというネタを持ってきて、主人公VSジジイとメガネ秘書VS司令官という二正面作戦の開始、というあざといヒキが卑怯である。いやあ、盛り込むねえ。そんなけ語るべき話を持っている、ってことだろうけれどもね。

ハイスコアガール・5話。今回もコハルさんがどんどんと押していく話、なんだけど最後の最後に「あれっ?」ってな感じでひっくり返る予兆が見えるという構成。風邪引いたハルオんとこにやってきてオカンとからみつつゲームする、という天丼をあえて重ねることで、いろいろと視聴側に予感させる仕掛けは面白い。大野さんがほぼ内面描写ゼロで行動によってのみその本質が垣間見える、というのと対照的な「内面描写だらけ」のコハルさんであり、見てる側の感情移入はとてもやりやすいけれど同時に「ああ…これは勝てないんだろうな…」ということも判ってしまう、というそんなキャラやよねえ。そこが魅力的、でもあるのだけれど。

●バキ・7話。VSドイルを華麗にスルーした上で、本編は猛毒・柳の猛攻の巻。いろいろとオカルトの多いバキだけど、手で真空を作ってあらゆる物を粉砕するわ何故か分圧無視して酸素6パー空気作り出すわでなかなかキャラの立った超人ぶりを示す柳さんはやはり印象深い。他の死刑囚たちが程度の差こそあれ恵まれた体格してんのに比して、小柄なおっさんという外見もキャラ立ってるしね。…男塾式の毒手までいくとちょっと陳腐になるんだけどねえ。酸素のエピソードと逆の方がインパクトあったんじゃないか、と今でも思ったりする。

ルパン三世・18話。ルパンたち男ども3人に不二子ちゃん、その上銭型まで加わってトイレ詰まったの蕎麦がどうのとどたばたするシットコム的な日常話。なんでもありのルパンというコンテンツにあって、意外とこういうなんかありそうでない話って少ないんじゃないかしらと思う。脚本の綾奈ゆにこって誰だっけ、と検索したら…あああ、セイクリッドセブンのおデート回の人か! 繊細な描写を積み重ねていく感じは確かにそれっぽいや。あとひょっとして、これが今シリーズの最初のエピソードになるのかな。