宝石の国/魔法使いの嫁

宝石の国・6話。イエローダイヤモンドのお兄さんは最年長で4000歳近い、ってことは40世紀以上前に人類は滅んだってことか。思った以上に遠未来の話だなこれ。そしてあまり聞いたことない宝石が多いなあと思ってたらサファイアやルビーなどはすでに月人にさらわれたあとだった、と。なるほどそれで。ひょっとして月人もメジャー宝石の方が好きとかあるんですかね。

さて、フォスさんはド速い脚を手に入れて自分も戦いたいと思うけれどもそうそうすぐにはムリ、ってんでまずアメシストにくっついて見習いやんなさいってことになる。いちいち緊張しつつやってたら緊張の隙を突いて月人来襲、結局フォスさんは何もできず無力を自覚する…みたいな感じでしょうか。それまで緊張感のないダウナーぽやぽや系の声してたアメシスト双子が、最期の瞬間にすっごく切羽詰った叫び声あげんのがいい演出。これ見越しての演技だったんでしょうねえ。伊藤かな恵っての判んなかったよ。

金剛先生はフォスの記憶のうち「人間」の単語に反応する。この人もまだウラ面がありそうだわな。多分、それはこの世界や宝石・月人たちの存在の根幹に関わるものではあろうけれど。

魔法使いの嫁・6話。今回のことでえらい消耗したチセさんはすっげえファンシーな寝屋で休んでいるのですが、これってエリアスの趣味なんすかね…とか思ってたらえらいちちしてる上に大原さやか声という怖ろしそうなお姉さんが来る。そして山口勝平声のうざったいのも来る。この二人こそ誰あらん、妖精女王に妖精王のティターニアとオーベロンなるぞ、ってワケである。

これまた大御所中の大御所が登場ってことでなかなかワクワクするもんではあります。でもこの二人の名前をハッキリ出されると、何となくの印象としては「太古よりの強大な存在」ってよりも中世辺りまでな雰囲気はするわな。まあこの辺の存在は我ら定命の者どもの知覚力で十全に受け止められるワケもなく、シェイクスピアなり何なりが与えてくれた「枠」によって何とか認識できる、っちう解釈もあろうしね。

上でも言うたけど、このティターニアさんの総体としてのキャラデザインがすごく突出しててよろしい。巨乳とか美乳というより、装束で保持してなきゃ豪快に垂れてしまいそうなあのちち描写にまず感心した。何てんですか、地母神的ってんですかね? あとこのご夫婦もそうだしエリアスもそうなんだけど、それぞれ性格も人格もキッチリしてんのにどこか「人」
とは異質な様相を持ってるのを思わせてくるのもいいですな。エリアスの場合はどちらかというと人になろうとしてそこまでカンペキではない、つまりまあどこか「子供っぽい」というとこもありそうだけどもね。