魔法使いの嫁 その他

魔法使いの嫁・13話。チセとエリアスがお互いに成長してゆくという穏やかな本編を、物語を進めるための不安定で不穏な要素を頭とケツに置いてサンドイッチした構成の話。第2シーズンの初っ端らしい、この物語の雰囲気がよく出てるエピソードである。綿虫/雪虫なる奇妙な生物、内省的なチセと全部は喋らんエリアス、そして明らかに邪悪な意図を持つ灰の目という人外の者。基本この作品、チセさんがなんかに巻き込まれるとっから話がはじまるもんだから、エリアスはあと一歩二歩頼りにならんことになるんだわな。

何度も言われるようにエリアスは精神的に子供であり、彼には「共感」が難しい。それは人として交流するにはなかなか厳しいハードルなんだけど、しかしサイモンは彼を「アイツは優しい」と言う。多分、エリアス自身も自己のことが判っていないのだろう。それは彼の本質に関わる問題である。

灰の目に中田譲治。意外と珍しいストレートなワルモン演技で(いや灰の目本人的には悪じゃないつもりもあろうけど)、オーバーアクト気味な抑揚がなんか楽しそうでよろしい。ゲストとしてベテランが出てきて好き勝手やるタイプのキャスティング、楽しいよね。

●あとポプテピピックも見た。クソアニメをクソアニメとして作ってるのはおそ松さんに近いけど、どっちかっつーとなんかグルーヴ地獄のジャンル:クソゲーを思い出す。実質15分枠で後半は前半と全く同じ、ただし主役の二人がどっちのパートもビーンボールに近いキャスティングで見てる側の「クソアニメ満足度」を満たす、という構成は割と上手くいってたんじゃなかろうか。金と手間は充分にかかってるのが判るが、何をヨシとしてこのアニメ化企画がこのバジェットで通ったのかは割と不思議。あーあと全体としてもうちょっと切れ味がダルな感じはする…とかまあ、なんか感想言うのもあんまし意味無いんだろうなあ。AC部んとこは普通に好きです。

割と面白かったので多分次回も見るけど、感想は書きません。めんどくさいので。