水先案内バード

●職場の裏手にスズメが来る。このスズメたちが中途半端に人馴れしてて、少々近づいたくらいでは飛び逃げていかず、かといって近寄ってくるでもない程度の距離感である。多分誰かがエサやったりしてるのかも知れん。

そんなもんだから人が近づいた時の挙動が独特になる。数mまで近づいても逃げるそぶりも見せないが、それ以上近づくとめんどくさそうにちょっとだけ飛んで離れる。飛翔時間が僅かなので、歩道や側道なんかだと自ずと飛んで下りる場所がある程度限られており、それは歩いているワタシのちょい先ということになる。当然ワタシもそっちに進むのでスズメに近づくことになり、スズメはまたぞろめんどくさそうにちょっとだけ飛んで道の先の方に下りる。以下繰り返し。…これ、ハンミョウのような「道教え」パターンやよね。セキレイとかもこんな感じの飛び方するけど、あまりスズメでは経験なかったもんでなんか面白い。

…まあこれ、上記のスズメやセキレイみたいな小鳥でやってるから面白いんであって、ハトくらいの大きさでちまちまやられたらなんか鬱陶しいような気もする。そもそもハトってなんか図々しいよなあ。あれ、都会での生物的ニッチってどんなもんなんだろ。