アリスと蔵六/リトルウィッチ

アリスと蔵六・11話。ハトリさんをとっちめようとしてFAILED、ワンダーランド内に二人一緒に閉じ込められてしまうサナさんである。自分の力で作り出した不思議世界だしそんなもんなんとでもなるのでは、と思ったらそれは逆で、サナさんがワンダーランドの一部であり端末であったと。そしてそのことは、彼女に常に「自分は特異で孤独、かつ不必要なものではないか」という疑念を抱かせていた。…人の世界に興味を持ち人の心をまねるワンダーランド。確かにそういう出自ならいろいろ迷うし判らんことも多かろう。なのにちゃんと蔵六とうまくやってけてるほどに「ちゃんとしてる」のがビックリってレベルであるなあ。

初っ端からしばらくはツンケンとしてとっつき悪く、いかにも冷たい態度であったハトリさんが、さあどうしようもないってとこでサナさんからぽつぽつと言葉を受けて、改めて泣いてしまう…というトシ相応の女の子っぽい気丈さが割と響く。視聴者側からはこれまで冷え切った親子関係しか見せられていないところで、回想シーンで悲しんでるハトリさんをぎゅっと抱きしめてるお母さん、というあの絵はなかなかにキたことだ。この情感は積み重ねの賜物やねえ。

リトルウィッチアカデミア・24話。冒頭はクロワとシャリオの直接対決…だけど、シャリオさん力を失った云々って飛行の力だけって感じですね。魔法的存在なのにフィジカルがガチで強いってのは…うんまあ、ガンダルフとかもそうなんだけどね。てェかライトセイバーっぽい見た目はともかく唸り音まで出すこたないんじゃないっすか! まんまやな!

途中参加のフィネラン/校長も退けてクロワさんは黒いアーティファクトにてアルクトゥルスの森の封印を開く。それは彼女にとって失望しか生まないものだったが、そんな状況を尻目にキッチリクロワメカ…というか庶民の感情は暴走、あっという間にどうしようもなくなるワケで。そうなりゃ当然、主人公たちの出番やよね、ってお話ですな。

んでまあ、いろいろショックも挫折もあったけれど、それでもあのシャリオショウのおかげで今の自分があるのは間違いない。夢を生み、それを育てることができたのはシャリオへの思いであり、そして仲間たちの存在であったと。確かに負の感情からは前向きに進むノリは出にくいだろうし、そういう意味ではシャリオ/アーシュラは先生としてその存在を示したと言えましょうかしら。なんて最終回っぽく大団円っぽく演出されてるウラでの黒いミサイルがあからさまに不穏なヒキですけど、何でしょうね。クロワの物語がまだ決着付いてないし、そこら辺絡めたラストになるんかな。てとこで。