うしおととら

うしおととら・28話。うしおたちを忘れてしまった皆であるが、それでもちょこちょこ彼を覚えている者が居るってのは救いではある。それぞれ「まあ確かにね」と異なった理由があるのが律儀よな。さて本編のフォーカスはまず麻子と真由子。獣の槍を再度鋳造せんとするために人身御供を求める妖怪たちに対し、わが身をささげんとする真由子さんとそれを押し止め自分を差し出す麻子さん。そんな所に踊りこんできたうしおととらであり、更には白面の右腕・紅煉もやってくる…っちうね。

それぞれの要素は疑いなくドラマチックなんだけど、やっぱりちょっと立て込みすぎてて余韻に浸る暇がないってのは残念だよなあ。もちょっと猶予があれば情感も高まるだろけど、ここまで詰められるとあわただしくて展開に首を捻りがちになってしまう。ノンストップでいいっちゃいいんだけどね。

紅煉に若本規夫。最近は大御所としてワンポイント起用っぽい扱いが多かったが、こうして暴れまくる悪役ってのはやはりよく映えます。あとこれはアニメとして色がついたからだろうけど、半ば炭化しちゃったようなうしおと麻子のヤケドが痛々しいを越えて悲惨で、うわあと思ってしまう。あの色はヤバいよなあ。