夢の話は誰も聞かない

●夢の中の頻出モチーフ、傾斜面の住宅地。30度くらいの結構な急勾配面に立ち並ぶ住宅地で、ただの坂や丘じゃなくて横方向にもやたらと広く、どちらかというと巨大な断層斜面に造成された宅地のような感じ。あまり整然とはしておらず曲がりくねった路地や整合性のない棟並びなどが散見されて迷いやすい。斜面の上からだと裾野の方まで延々と白や灰色の家並みが続いているのが見える。斜面を登りきった上には学校や自宅、あるいは神社がある。学校とかだと台地平面上の施設となるが、神社の場合は台地の上に更に小山が乗っかってて参道を登って行くことになる。シュッと伸びた杉とか曲がり生えてる松とかの植生を越え、鳥居や山門(神社の場合は山門とは言わんか?)を通り過ぎて進むのだが何故か本殿や拝殿の印象がない。大体山の別方向の石段から下りてきて、そこからまた山奥の実家とかに進んでどうこう、みたいなケースが多い。

大体は昼間のイメージだがたまに雨や夜間の時もある。この場合台地上にあるものは大学の印象が強い。静かな夜って感じではなく、何らかのイヴェントが行われててグラウンドライトや街灯があちこちに点灯しており、もやもやと不穏な活気があったりする。そういうシチュエーションの場合はまず「雨の夜間に坂を登りなんとかして大学に向かう」というその状況が夢の主要な内容で、実際イヴェントとして何やってんのかはよく判んなかったりする。たどり着いた場合は大概明るくなっており、また雨の印象は少ない。

とまあ、そんなような感じ。文章にするとかなりヘンテコで妙な風景だけど、自分の中では自然というか落ち着いた舞台設定の印象がある。その辺の齟齬がちょっとおもしろい。