コンクリート/うしおととら

コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG・6話。江戸時代から来た鉄仮面剣士、その正体はねこみみひらひら娘さんですよ、という話。外見がアレで言葉は関西弁気味な古臭性格で、とまあなんでしょうねこのあざとい剣士様は。やたらと英語タームが多かったりレーザ出したりとかなりぶっ飛んだ江戸時代キャラのようだけど、これの元ネタ何だろうね。ライオン丸とかかしらん。

そんな萌えっちい装丁でもってお出しされる中身は毎度ちょい重なテーマ、今回も正義と悪の齟齬について…に、加えてちょっとした恋心ネタもあったりしてね。結局この世の果てを見届けんと去ってったってことは、また再開の目もあろうというものだ。その頃にはライバル?の封印も解かれているだろうか。

…あと今回、ジャガーさんの時間航行者という秘密がものすげえ雑にバラされちゃったのが面白くてしょうがなかった。きっこさん、アレでオトナを標榜するにはちょいムリがありませんかね。誘導尋問もなしにいちいちネタバラシしちゃうのはどっちかっつーとドリフとかの範囲内だよ。

うしおととら・33話。白面復活にして日本がヤバい。そらもう文字通りヤバくて、日本沈没しそうなくらいヤバい。これほどまでに強大で凶悪な化物なのに、獣の槍については本当に用意周到にツブしてゆくという偏執性がなかなかにキモチワルい。ま、槍の恐ろしさに相当懲りている、ってことではあるのでしょうけれどね。

そしてその悪意を一身に受け、もう心も体もバキバキにされつつあるのがうしおさんである。人に忘れられ人外には襲われ、そして母からもぶたれて彼は憎しみの塊となる。「何で俺だけ」という台詞、今のうしおが言うことの重みはいかばかりか。自暴自棄にて暴走したその結末が「獣の槍の破壊」という…白面はここまで読んでの陰謀だったってワケでしょうねえ。

このあとどんでん返しで悪は滅ぶってのを知ってるからまだアレだけど、しかしまあ…藤田先生の「どんでん返し前」ってのは相当に深淵であるな。アニメのテンポでこれだけど、当時原作リアルタイムで読んでたらどうなってたことやら。ワシはあとでまとめ読みでしたからまだマシだったけどさ。