ジョーカーゲーム

ジョーカー・ゲーム・2話。諜報活動大失敗、しかしマジモンの詰め腹切らされるのは佐久間さんただ一人。敵も味方もニヤニヤと嘲笑を浮かべている中、佐久間さんはやっと見えざるものを見ることに至る…という話。いかにも帝国軍人っぽい彼の性向だが、それがD機関のアウトサイダー的な立ち位置とクロスすることで多面性を獲得する、ってこってすな。まがい物でしか気付かない場所…なるほどねえ。とか思ってたら佐久間さんここで離脱しちゃうの? どうなの? まあそれは次回以降。

ロジックと仕掛けはそれほど立て込んでも居ないので、やろうと思えばこの2話を1話分に統合することもできただろうなと思う。でもそれほど間延びしたとも感じられないのはやっぱ丁寧に構築された場面設計と演出だろうかなあ。最後、結城さんの勧誘を断って一人佇んでいる辺りの演出は、ちょいとやりすぎなんじゃねーのって程の技巧やタメがあってそれだけでちょっとした見せ場になってましたしねえ。…ま、それでも冒頭から5分の回想シーンは「ちょっと尺稼ぎっぽいな」って気はしたが。

あと見所っちゃあ武藤大佐の玄田哲章だなあ。いかにも玄田のおっさんがアテそうなキャラはそれとして、精神の底から湧き上がって来るような激情演技は本当に素晴らしい。最近はヴェテランとしておとなしめなワンポイント起用が多かったから、こういうぶっつけてくる演技は久々であり堪能いたしました。よし。