コンクリート/うしおととら

コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG・5話。セイタカアワダチソウによってある病気に罹患するという話。確か現実世界のセイタカアワダチソウって花粉症の元凶、ではなかったんだよね。この話ではそこら辺も捻って、突然変異により超人となる花粉を撒き散らすようになりました、って設定。超人という存在がどんどんとカタに嵌められ、自由度を失ってゆく状況下での超人増加因子。超人に対する立場が異なるそれぞれの陣営に、またもや混乱をもたらし話をこじれさせることになる…。

普通の人間だったが娘が無邪気に喜ぶので「人間マン」となったお父さん。それは多分、現実ではイマイチ娘との折り合いが悪いことの代償行為でもあるのだろう。そういう個人レベルのわだかまりやジローさんたちイデオロギーの衝突など、なんかワチャワチャになったとこで絵に描いたようなデウスエクスマキナが出てきて事態を文字通り吸収してしまう。ま、これで万事解決ってことにもならんのがこのアニメではありますが。

一瞬出てきてすぐ退場しちゃった乱暴者超人に何故か檜山さんがアテられてて、ヤケに目立ってたのがなんかおかしかった。よくヒーローやるからそのアンチテーゼとしてのキャスティングなのか、それとも再登場の伏線なのか。さてねえ。

うしおととら・32話。うしお、母と会うの巻。ムチャと勢いをてんこ盛りで母に会い、一時なりとも「家族の会話」をしちゃったうしおさんですけれども、しかしそのタイミングで白面は復活する。自分本体が動けないからってんであっちこっちで陰謀の糸を張り巡らせてただけはあり、ことここに及んではもうどうしようもないというインパクトがあります。海上にドカンと出てきた白面さんはもう、大怪獣バトルってな勢いではある。

とまあ白面の陰謀が周到であるからしょうがないとも言えるのだが、この重大時に西と東の妖怪総大将が内輪もめしてるだけってのも無力感を誘うことで。ただの言い争いじゃなくてこっちもこっちで怪獣プロレスの絵面なのが余計に物悲しいというか。操られっぱなしの潜水艦群も…まあ、人間のやることじゃあしょうがないか。いや人間だからこそという強さもそりゃあるだろうけど。

艦長さんにここでも佐藤正治。こうして大ベテランが頑張ってはんのはなんかほっこりすることである…って佐藤正治がもう大ベテラン扱いになる時代なのよな。69歳かあ…ワシも年とったワケだわ。