うしおととら/ジョーカーゲーム

うしおととら・27話。新番組でいいのかな。変則的なシーズン分割の2シーズン目ということで、いままでのあらすじも何もないスパルタンな続きである。初っ端に白面さんをドーンと押し出してカマしたあと、一応は区切りっぽい雰囲気のスタートでご機嫌を伺うのであるが、潮と麻子がちょっとエエ感じになったそのタイミングで頂上から蹴り落すという、いかにも藤田センセの趣味が炸裂してますね。そっから何とか模索しつつ復活の目を図るうしとらたちだけど、こっから先がまた辛いんだよねえ…という。

てことで全く雰囲気も変わらず、あっという間にノリを思い出して視聴できた作品でした。楽しみに見ますけれども、前期でちょっと辛いなと思った話の詰め込み加減も相変わらずなのでそこが気にはなる。怒濤の急展開が連鎖すると言えば聞こえはいいが、もうちょっとタメを作れや! って感想も事実だしなあ。ま、その辺踏まえた上でお付き合いしますけどね。

●新番組・ジョーカー・ゲーム。詳細は知らず、小説が原作で何度か他メディア化されている作品なのね。てことで第1話、スパイ養成学校にて虚々実々の物語が繰り広げられますよ、という話。戦前戦中の帝国陸軍ってのはそれだけである種のフェティシズムがあるが、それにどいつもこいつもシュッとしたイケメンキャラが乗っかってくるとなると訴求力は倍増である。んで語られるのが割とマジメな諜報モノってんでストイックさも上乗せ、ついでにIG。まあそんなコンテンツっすな。

物語は佐久間なる典型的な陸軍士官から見た、「D機関」なるスパイ学校の様相とか。佐久間さんと機関の面々との対比はかなり極端で、かたや「お国の為」のお兄さんでこなた冷笑過度なニヒリスト集団、という図式。ムダに教条的って点では似たようなもんだけど、このまま機関の候補生が圧倒しちゃうだけではあまりハナシにもならんので、佐久間さんが次回どういう身の振り方をされるかってのが見所やろかな。

画面は流石IGって感じで端正で四角四面、質の高さは折り紙つきですな。メインキャラのキャスティングも豪勢で、佐久間さんや結城さんというリードキャラはともかく、今んとこはほとんどしゃべらない訓練生たちにもすっげえ名跡がアテられてて割とビビる。この先それぞれにドラマあんだろけど、それにしてもこのラインナップは大層な…いやなんかこれ最近似たような感じのを見たな…ああおそ松さんか…。いやまあそれはともかく、とりあえずはおもろそうなので期待しておこう。