うしおととら/ジョーカーゲーム

うしおととら・37話。とらの復活と白面への総攻撃。「胸に穴が開いた」ことでこの世から消えてゆこうとしているとらさん。「ここまで一人で戦ってきた、ならば一人で消えるさ」とシリアスやってるところへいきなりやってきてぽわぽわオーラで癒しにかかる真由子さんがある意味頼もしい。しょうがないのでとらもそっちモードに付き合わざるを得ず、結果「胸の穴」も塞がって復活と相成る。まったくいちゃいちゃしやがって…とまあそんな話。

VS白面の局面にあっては、各地勢力が紆余曲折しつつも合力しつつある状況。鎌鼬たちとの共闘を選択する厚沢さんもいいし、人知れずキルリアン装置と共に退場する博士たちも定番だしね。やっぱ立場を超えての共闘ネタってのは熱くてよろしい。そしてとうとう合流したうしおととら、まずは悪口の叩きあいから始まって瞬時にコンビを取り戻す、この阿吽が実にらしくてエエわな。さ、こっからはおもうさま暴れてもらいましょうか、っていうお膳立てですもんねえ。

ジョーカー・ゲーム・11話。牧こと三好さんが冒頭から死んでる話。ナレーションやったからキャスティングに下野さんの名前出てるけど、本編では(死んでるので)当然一言も喋らないというなんかおもしろい構成ですね。んで話の骨子はドイツにて、結城さんに少々因縁のある大佐殿が死んだ日本のスパイ(三好さん)をキッカケとして再度の狩りを行うも、さてどうしたものか…というね。

死んだスパイに価値は無い。殺しも自殺もスパイとして選択すべきではないとするD機関にとってはなおさらのことだが、しかし獲得したデータが生きるならばそれはまた別の話。そんな歴史と政治のウラカタさん世界において、やはり結城さんは一枚上手を行く男なのですよ、ってとこですね。その上で、死んだ三好さんの見開いた目を閉じてやるという行為は彼なりの「コード」なのだろうな。もとよりできる人間への敬意は持ってる人だしねえ。

隻眼のドイツ大佐に銀河万丈。もうこの声が出てくるだけですさまじい押し出しでして、外見のいかにも加減と相俟ってムチャクチャテンプレートなキャラになってる(おまけに名前がヴォルフ(狼)だ)。若い頃の声もちゃんとアテたはりますけど、ムリがあるというよりは「あー、この人若い頃から怖い声してたんだなー」ってな感じに受け取っちゃったよワシ。存在感がすごいやね。