オルフェンズ/コンクリート

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ・11話。襲ってきたのはブルワーズという海賊、そしてその中には(やっぱり)アキヒロさんの弟が居たのである。自分たちと同じく阿頼耶識システムによって死地に働く子供たち、その環境はかつてのPMC時代よりさらにひどい。敵と味方に別れた兄弟、ってとこで「俺は最近楽しかった、そのバチが当たった」と言うアキヒロさんの心理はよく判るところ。「不相応な幸せ」への恐怖ってあるのよねえ。…なんかそういう心理学用語、無かったっけ?

てことでヤクザガンダム、武闘派集団とタマァ取り合うの巻。今回敵のブルワーズさん、何というかものすごくステレオタイプな悪役集団でなんかいい。元は弱小チンピラでありどうやらデカい後ろ盾がついて調子ン乗ってるって辺りも含め、いい仕事してくれそうな趣がある。だってボスがただの豚で右腕が筋肉オカマなんだもんね。そらムチャクチャやってくれんとウソだろう、ってところである。

あとは周辺の描写チラホラ。ギャラルホルンではマクギリスさんが9歳の許婚と(割と一方的に)イチャイチャされておる。ちゃんとかわいい女の子なんだけど、でもしっかりガエリオさんの血筋だなーと判るキャラデザインがいいねえ。「チョビヒゲ」ってひょっとしてトドさんかしらん。あと冒頭、なんか新兵器っぽい輸送ブースターに翻弄されてる雪之丞おじさんが良かった。斧アツシ、遅咲きにも程がある声優さんですけど、味がありますわな。なんかえろアニメの竿役が似合いそうなんですけども。

●コンクリート・レボルティオ・11話。自由と平和と正義のために戦う、それが超人たちの存在意義。一石を投じるのはガイコツの人であり、どうやら彼はきっこさんの既知の人のようで…って、きっこさん「悪魔」としての本性だしたりするの? もうホンマ、謎展開に謎展開をぶっつけてくる作劇方法は変わらんなこの作品! 

関智一声のガイコツ超人、クロードさんですか。黄金バットなのかスカルマンなのか。途中で気付いたけどドクロ→クロードとかそういうことかしらね。それと独立気味に暗躍する帝都広告社さんと止めようとする柴ライトさん、それにきっこさんが加わって割とわやくちゃである。広告社さんとこの超人GSが再登場してますが、このお嬢さんたちにも何かドラマありそうな気はしますな。…この辺の超人と一般人のまぜこぜの境目に居るのがジローさんなんだろうか。不安定な彼が境界線から外れてしまった、その未来での活躍はまだ先のことなんだろうね。

今回は顔見世に近く、クロードさんの諸々はあまり明らかにはされない。それが次回で明らかになるかどうかも判んない、ってのがこのアニメではあるからねえ。とりあえず待機しておきますか。…あとガヤや脇役に本編主要役の人が当たってるのはよくあんだけど、今回はなんかギャグに近いくらい目立ってましたよ。暴徒の金尾哲夫大川透の釣り人とか、ミキシンの記者とか。どいつもこいつも裏がありそうな脇役だな! このアニメ、裏がなさそうな人が希少すぎるんですけどね!