オルフェンズ/コンクリート

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ・12話。ヒューマンデブリたちがスペースデブリの中で戦うに際し、敵対戦力ブルワーズにはアキヒロさんの弟が居るのでいろいろとややこしい。それ以上にブルワーズ構成員、とりわけ弟さん自体もややこしい経歴とお人だったのでエライことになりました、という話。どうだろうねえ、まあそんな予定調和っぽい流れにはならんだろうねえと思って見てたら「ガキどもはみんな死んでイヤな大人はまだ生きてる」という、まーなにこれこの世ってヒドイわね! という中間報告である。

ヒューマンデブリの少年たちが死んでゆく度にコクピットの中で圧殺されるカットを入れたり、弟さん主観で巨大なハンマーが潰しに来る最期の瞬間を見せたり、なかなかに悪趣味。そういう描写に物語上のエクスキューズがあるのだが、だからこそ輪をかけて悪趣味であると言えましょう。また今回も決定的なショッカーシーンでぶった切り、オールフェーンズが流れるという…毎度ながらEDの入り方は完璧だなあ。

ブルワーズが主人公たちの航路を知っている理由として、名瀬の兄貴はテイワズを疑っているけれど…どうでしょうね。ソッチのラインだと例えばステープルトンさんかフミタンさんか、あるいはもっと近しい誰かかもしれまへんけどね。ギャラルホルンが噛んでるとなるとトドさんという単語も浮かぶけど、まああのおっさんがそこまでの情報持ってるってのもヘンな気がするしなあ。さてね。

●コンクリート・レボルティオ・12話。ガイコツのクロードさんの話、その続き。超人への生体実験だの世論操作の為に天弓ナイトを生贄として利用するだの、お話のエゲツなさと胡散臭さはどんどんとその度合いを増している。特に胡散臭ェレベルで言うならば、敵味方問わず胡散臭くない人を探す方が難しい上にどいつもベクトルが違うので混沌極まりない。裏がなさそうなのはジローさんやきっこちゃん(とあとフーロータ)みたいによく判ってなくて利用されてる人たちくらいだなあ。ま、ジローさんは一連の状況に見切りをつけて出奔することになるし、きっこさんは本人の意思とちょい離れてモリガンみたいになっちゃうんですけどね。

今回のゲスト超人さん、ロシアから来たコスモノートさんは名前からしても当然ガガーリン(とライカ犬)が元ネタだろうが、日本に落っこちてきたって当たりは九大ファントム墜落とかベレンコ中尉事件とかその辺も混ぜられてたりすんだろうか。あと皆さんの前で正体明かされてしまった課長ですけど、予告での物言いはあれ完全にオーバーロードやんね。地球幼年期が終わったりするのか?