テンペスト

絶園のテンペスト・11話。樽姫さまをコッチの時代に持ってくることができそうだ、なるほどそれでこのガイコツは存在したのね、さてそれではその為の探索を…ちうてるうちにサモンさんが別方面からの攻撃切り口を見つけてくる。まてまてまてーい、お前らこの流れ出来すぎだとは思わんか、それこそがはじまりの樹による運命因果操作に違いないのであーる! だからほら私の言うこと聞きましょうよアッチはどうも胡散臭いし、と胡散臭いサモンさん。さらに話は妹さん殺しの犯人として新たなる「姫」の存在を示し…とまあ、実体のない情報のみが荒れ狂うすさまじい展開である。実際にカダラ張って切り結びしている槍兄さんと28歳無職さん(と淳兄さん)がいっそ清々しいよ。

てことで、ノリはなんというか、どう転ぶか判らないマヒロさんを相手にしての検事と弁護の論述合戦みたいな様相。具体的なブツや現象は最小限な状況で、あやふやにも思えるリクツの上にリクツを重ねている展開でここまで押し切り、しかしアニメとして結構おもろいってのはスゲエよな。…ハタで見てたら「いやお前らもうちょっと頭冷やそうよ」とか言いたくもなるが、まあそんな言葉が彼ら(主にマヒロさん)に通じるはずもなし。えーとそんで、妹さん殺しの下手人たる絶園の樹の姫というのは一体誰なのか、っちうヒキですが…新キャラなのか既に登場済みのキャラなのか。姫っちうからには女性だろうけど、この作品の女性っちうとまず樽姫さま、妹さん、28歳無職…くらいか? 主人公の一人、被害者自身、意外な脇役…うん、フーダニットのネタとしてはどれもアリに見えるなあ。ま、それはかなり後のネタバラシでしょうけどね。

結界の外で肉弾ドタバタしてる槍と無職のバトルは、淳兄さんの介入で水入りと。淳兄さんすさまじい達人ということであり、実際やり兄さんでは手も足も出ないんだけど、つっかかってってはすてんころん転ばされてるあのバトルはどうも絵的に面白すぎる。達人というよりプロのころばし屋である。あと、状況終了でヒール呪文唱える槍兄さんが、対価として得物たる槍を消費するという象徴性はよろしかった。なんかこう、無職さんとくっつきそうな方向性が垣間見えるが判りません。うん。