弱虫ペダル/蟲師

弱虫ペダル・26話。新OPは総北の野郎どもによるお歌であり、おう結構エエ感じやな、狙いあざといな、そして森久保マキシマ先輩目立ってんなとか思ってたら新EDが箱学という天丼でヤられた。キャラで押すねェ押してくるねェ。おもろいからいいけど。えー、そして本編の前半はまず前回の観想戦。完璧であった泉田が何故泥臭コンビに破れたのか。泉田さんは「カラーコーンの偶然のせいだ」と言うが、田所っちはそういう考えそのものに敗因があると指摘する。何かあったときに「これを避けねば」と思うか「これでイケる」と思うか。何があってもそれを勝利に結びつける執着と、事前に用意していたプランから外れることの出来ない脆弱さの差であり、それは純粋に勝敗経験の差であると。

なかなか上手い種明かしエピソードになってて、一シーケンスのシメとして妥当であったのではないでしょうか。全てを認めて下がってゆく泉田さんだけど、負けたと思ったらなぜ脱ぐのか。背景が光るのか。キラキラ音がするのか。ひょっとしてアナタ、裸のヌーディストとかその辺の素質もあったりします? 

後半はいよいよの山岳勝負。ここはやっと小野田くん、マキシマ先輩の出番である。しかしアニメで動くとマキシマさんの長髪スパイダーはキモ…もとい目立つなあとか思ってたら大規模落車に巻き込まれて小野田くんは早速の最下位。いやあ、原作でも思ったけど、小野田さんのハンデ設定がもう極端やよねえ。百人以上のビハインドとか、逆境ナインみたいなことしやがりますよな。

Cパートのおまけに田村ゆかりさんと、なんと梶の兄ちゃんまでゲスト登場。…あいっかわらず妙な気合入ってんなあ…。

●新番組・蟲師 続章。あのちょっとどうかしてるクォリティと物語構築力の作品、ここに再登場…ってあのアニメいつごろだっけと検索したらもう十年足らず前になるのか。いやはや、ワシもトシとったワケだ。それにしても今更なんで蟲師なんでしょうかね。ワシは嬉しいですけど。何だかんだでもうかなり懐かしい作品なのだが、冒頭の土井美加のお声聞くと一気にもう蟲世界の雰囲気満点である。これだけで既に満腹に近い感覚ですよ、もうねえ。

てことで、何やら一昔前っぽい架空日本を舞台にワケの判らぬ「蟲」と人、そして蟲師との関わりを描くお話の開幕である。第1話は蟲師の宴に紛れ込んだ杜氏の話。ヘンテコな蟲が出てきて大騒動を起こすような話ではなく、まずは多少おとなしめのご機嫌伺いってとこでしょうかね。しかしこの、日常の人々とはちょいと異なる蟲師のコミュニティはエエ雰囲気やなあ。こういう世界に紛れ込んでみたいと思う、若き杜氏の気持ちは割と判る。ま、ワシの場合は酒がどうこうってよりあの雰囲気がメインなんだけど。

何にせよ、これからしばらくはこの不思議なアニメとお付き合いできるってだけでも結構ワクワクするものである。ゆったりとした間合いの作画、彩度低く落ち着いた色彩設計、そんなマジメな雰囲気の中でもいささかのコメディ味を出してくるギンコ。うん、満足。視聴してゆきますよそらねえ。